週明けです。【2018/05/14】

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 おはようございます。快晴の横浜、今日は真夏日になるとの予報です。梅雨前からこの状況ですと先が思いやられますなぁ。週末は7割ラボワーク(仕事)に費やしました。今週は海外出張のため巻き巻きの作業を強いられております。

 先ずは先週末にお伝えした二台について作業を完了しましたので、ご報告しておきます。


電源が入らない件、修理完了!

 一発目はIC-756であります。故障箇所については前号でお伝えしている通りです。メイン・リレーを制御するデジタルトランジスタ(1mm角ではなく0.8mmだった・・・汗)を交換しました。顕微鏡ルーペの限界域での作業でありました。リレーは外しておいて正解! ランドを剥がすことなく無事にリプレイス完了です。以下の通り正常起動しています。

これを装着しても厳しい作業・・汗
リレーも元通りに!
外したデジトラ
復活!!

 一応基本機能は確認しました。オーナー様ご指摘のLCD横縞は時々出ますね〜〜。これはどうにもなりませぬ。「今すぐどうの、こうの」ではありませんが、LCDが入手可能なら交換したほうが良いでしょう。一昔前まで海外のディーラーに在庫していたのですが、他のAssyと異なりリビルトできませんので、底付き状態になってしまったようです。

【ご依頼内容】

  1. 電源投入不能

について、作業を承りました。

【工数】

上記作業に3.5人日を要しました。

【交換部品】

  • バイポーラ・デジタル・トランジスタ×1個


変調回り込み・出力異常 修理完了!!

 本個体は「変調回り込み」「出力異常」の修理ご依頼でした。前述の通り、異常なレベルの出力超過とファン故障という二つの要因が引き起こしていた事象と思われます。超過出力についてはALCを適正値に調整し、概ね110W程度に調整しました。ファンは結局San ACEブランドのDC軸流ファンが調達できたので、こちらでリプレイスです。本機の場合、回転し始める電圧は8V程度ですので、単純にDC12Vの軸流ファンなら何でもOKというわけではありまあせん。今回選んだファンは センサ無し・風圧・ノイズレベル・回転数・動作電圧範囲などが近似する型式です。交換後正常に回転することを確認しました。その後、IF、PLLなども調整しましたが、受信感度が少々低い様です。特にハイバンド側で顕著ですね〜。LPFやBPFの設定に問題はありません。プリアンプ(本機はHF LoB/HiBでFETを選択する仕組みになっている)または、1st MIX辺りの素子劣化が進行しているものと考えますが、実用に支障をきたすレベルでもありません。暫く様子観で宜しいかと存じます。調整で性能電界までは引っ張りました。

装着されていたオリジナルのファン
San ACEの同クラスファン
すっぽりビルトイン
連続出力110Wを維持(3.5MHz)

【ご依頼内容】

  1. 変調回り込み
  2. 出力不安定
  3. その他(送受IF/RF/PLL フルトラッキング)

について、作業を承りました。

【工数】

 上記作業に3.0人日を要しました。

【使用部品】

  • DC 12V 軸流ファン×1


今後の修理予定について

 これから重量級 FT-1021Xと、隣でFT-736の診断に入ります。作業デスクに届いている修理案件は以下の通りです。今日の午前中は出荷作業に追われそう・・・。汗

  1. FT-1021X
  2. FT-736M
  3. RJX-601
  4. IC-502
  5. その他

 今週実作業できるのは月・火のみ、水曜からエンジニア2名で“KH2″のリモート局の施工に出向くため留守します。次号は関空から投稿します!  

  • Aperture: ƒ/1.8
  • Camera: iPhone 7
  • Focal length: 3.99mm
  • ISO: 32
  • Shutter speed: 1/25s

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