おはようございます。大雨の横浜であります。明日以降は晴れそうな予報でした。GWも概ね良好の様です。毎週水曜日は某顧問先の会議ですが、今日はSkypeにして貰いたいなぁ。ラボ前の坂は川の様になってますぅ。しかし、こんな日はラボワーク日和であります。ア〜っと、大雨警報が発令された!

 週中のご報告は第1ラインから・・。

FT-736がご出場!

 一見、正常動作の様に思われる個体でした。オーナー様ご指摘の通り430MHz受信時のみ、ザラザラ・プチプチと不規則なノイズが耳障りです。FM受信時に相手方が59+で入感している様な状況だと、かなり気になりますね〜〜〜。フルオプションで50MHzから1200MHzまでQRV可能な貴重な無線機とのことです。大型機ゆえ受信音も良いため確かに勿体ないですね〜。

 本機は各バンド毎に独立した送受回路を持っています。430MHzでのみ発生している事象ですので、ブロック図に従って故障箇所の切り分けを進めて行きます。ANTから入った信号は、PAユニットを通りダイオードSWを介して分岐、フロントエンドへと進みます。プリアンプを通過した信号はローカル・ミックスされて47.37MHzの1st IFに変換されます。まずは、ココを分離させてみることにしました。フロントエンドを切り離し、47.37MHzの信号をSSGで生成して直接インジェクションしてみることにします。ノイズは確認できません。極めてクリアに復調しています。“フロントエンド故障??” そうなら手っ取り早いのですが・・・・。

 フロントエンドを着脱して、内部を確認します。目視で異常は見つかりませんでした。ケミコンは使用されていないため、ノイズ源となり得る部品は増幅素子のFETか接触不良を起こしているコイルか・・・。スルーホールや半田山内部に貯まった空気が熱膨張をおこし、半田が接触不良を起こしている可能性も否めません。全半田付け箇所を点検して再半田処理します。まだだめ・・・。

フロントエンド着脱

まずは再半田から

ANT–F/E間の異常はなさそう

フロントエンドを戻す

 次はローカル信号です。VCOから出てくる382.57MHZ〜392,57MHzへのノイズ混入が考えられます。オシロで確認したところ、確かに僅かなノイズ混入がありますが、コレが受信に影響しているかと云うと何とも言えません。RFユニット側のケミコンの全数交換に挑むことにします。ついでにローカル信号のON/OFFを担っている1SS53(D10)も交換します。この作業には、基板裏のシールドを撤去する必要がありました。基板を浮かせたままフロントエンドを繋いでみたところ、確かにノイズは減ってきました。ザラザラ・プチプチのうち、ザラザラが無くなったような気がします。しかし、不規則なプチプチが残ったままです。

RFユニットのケミコン全数交換

全てニチコン Fine Goldに換装

 最終手段の打検に挑むことにしました。あまり当てにならないのですが、コレくらいしか術がありません。物理的な要因ならヒットする可能性がありますが、素子内部の劣化の場合は無意味です。時間経過と共に顕著となる事象なので半ば諦めモードであります。(汗)ところがザラザラが消えたためか、打検ポイントの変化によるノイズの出方が鮮明になりました。どうやらVCO付近を小突くとノイズが出ます。PLLもノイズ源になり得ますが、それとは明らかに違う類でした。VCOユニットのシールドを撤去したとことろ、驚きの光景が飛び込んできました。VCO内部のフィルタ部がストリップライン化されているのですが、そこが真っ赤に染まり毛羽だっています。明らかに錆です。。ふと思いつきました「もしや鉄粉が磁化していたとすると・・・」 急ぎ無水アルコールを綿棒に湿らせ、表面に附着した赤い鉄粉を除去しました。綿棒5〜6本を使い、何とか表面の銅箔が見えてきました。一応、完全に取り切れたと思います。再度電源を投入したところ、ザラザラもプチプチも完全に消え去っています。いやはや貴重な体験でしたね〜〜。

VCOの出力波形・・確かにノイズが

打検するとココが怪しかった

え〜〜〜っ!!

錆と思われる鉄粉を除去

 送信時のノイズ混入は、マイクから拾っていますね〜〜。クランプコアを付けてみましたが変化ナシです。インピーダンスのせいか?

【ご依頼内容】

  1. 430MHzのFM受信時聞こえるノイズ (修理完了)
  2. 送信時にノイズがのる →“マイクから拾っている”
  3. ヘッドホン使用時 ハム音が気になる → “未確認”

 について、作業・修理を承りました。

【工数】

 上記作業に3.5人日を要しました。

【交換部品】

  • 小容量ケミコン ×9個
  • 1SS53 ×1個

 今朝はココまで。

 

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