FT-847減力改造 / FT-757GXⅡご出場【2018/03/21】
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おはようございます。“春分の日”の水曜日、“寒の戻り”ですかね〜。霙模様の横浜北部地方であります。午後には雪に変わる?? 開花宣言したばかりなんですけど・・。ホントはブログもお休みなのですが、昨夜は徹夜で修理対応したので忘れないうちに備忘録しておこうと思い、キーを叩いております。与太話は抜きで本題に入ります。汗汗

FT-847 の減力改造
RJX-601メンテナンスパックと並び、定番メニュー化している作業であります。会社のHPにもセットメニューとして掲出されました。(笑) JARDさんに申請する際に必要な改造箇所を示す証明書類の作成も含めたパックメニューです。こちらはPDF化したドキュメントを作業済品に同梱するUSBメモリに保存してお届けします。
さて本題でありますが、いつもの作業なので詳細は割愛します。RFユニットのAPC制御部にある0Ωの極小チップ抵抗(ゴマ粒より小さい)3個を2.2KΩに交換後、規程周波数3箇所に於ける最大出力を50W±2W以内に調整します。その後、アライメント(裏)メニューを起動して内蔵メーターを校正して完了です。
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【ご依頼内容】
- FT-847 50W化改造
について承りました。
【工数】
FT-847 減力改造パック
【交換部品】
- 極小チップ抵抗×3
FT-757GXⅡ 送受信異常
久し振りの757であります。受信中にSHIFTズレの様な症状が発生するとのことです。BFOが時間経過でズレるんでしょうか。取りあえず丸一日SSGで信号入れてますが、時間経過でSHIFTがズレる症状は確認できませんでした。そもそもBFOはズレてますね〜。SHIFTセンターでLSB/USBのホワイトノイズが明らかに異なります。CWNでゼロインさせると、SHIFTのズレが顕著であることが判ります。送信側も周波数ズレがあるとのことですが、BFOがズレている(受信がズレている)ので、送信周波数がズレてしまうのではないかと思いますが、実際に送信波をFTDX3000やFT-991といった最新の無線機でモニターすると、それほど顕著なズレではありません。ご依頼箇所ではありませんが、取っ手(樹脂)が割れていました。接着剤で修理した痕跡があります。アロンアルファで修理しておきますね。
取りあえずLocalとPLLのアライメントから進めます。VCOのLPFなどは特に問題ありません。アンロックについては大丈夫そうです。電圧も下で1.5V、上で5.5V程度ですから、規定値内です。PLLはリファレンス15.000MHzを×3(×4)した周波数が入ってきますが、ココは誤差範囲を少々逸脱していました。規程 45.000.00MHz±10Hzのところ、45.000.22MHzなので220Hzもズレていることになります。キッチリ45.000.00に調整しました。但しリファレンスの15.000MHz水晶は草臥れていますね〜。TCXOではないので仕方ないですけど、指を寄せると大きくドリフトします。念の為、周辺のケミコンをサンプリングしましたが、特に大きな容量変化はありません。VCOのケミコンもサンプリングしましたが、こちらも同様です。更にPLLの可変ピッチの調整ですが、ナント100Hz程度ズレてます。周波数によっては。VFOを1カウントずらすだけでいきなり数100Hz変化するので、かなりヤバイです。キッチリ調整しました。やはりBFOは大ゴケしていました。CW USB LSBのBFO周波数と、AM FMのキャリア周波数を精密調整しました。
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【ご依頼内容】
- 受信時にSHIFTズレが発生
- 送信時に周波数ズレが発生
以上について、修理を承りました。
【工数】
3.0人日
【交換部品】
- 小容量ケミコン×4個
今日はココまで。本格的な雪に変わりましたョ。良い休日をお過ごしください!!
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