FL-2100B 修理完了【2017/12/27】
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おはようございます。これから福岡、“仕事納め”は出張となりました。爆弾低気圧が日本海側を覆っています。福岡も寒そう・・・。今し方、福岡に着きましたが、外気温計よりも機内の方が寒かったです。
HAM STAR のダウンロード販売終了
先日お伝えしたとおり、RRS-Piのダウンロード販売が終了します。開発元のTBHDがインストール済MicroSDカードの販売を継続する予定です。まだサイトが完成していないのですが、年内にリリース(告知)されると思います。“Image Fileの作成が難儀”とのご指摘を頂いていたので、その辺はマシになるでしょうか。体制が整ったらお知らせしたいと思いますが、暫しの間「販売休止」となります。
FL-2100B 修理完了!

2017年最後の重量級案件も無事にC/Oとなりました。こちら、“異臭・発煙・IP電流異常”とのことでお預かりしました。一昨日のブログで、最初「プレート周りは異常なし」と書きましたが、午後になって“訂正線”を引く有り様に・・・。パラ止めの抵抗が焼け落ちているのを見落としていました。m(_ _)m 上から見た限りでは、焼損痕が確認できず、「もしや?」と思いのぞき込んだら、酸化金属皮膜抵抗の下側半分が焦げているではありませんか! IPが無入力時にも拘わらず盛大に触れるのはコレが原因です。そして、そもそもの引き金はグリッドに繫がるバイアス・コントロール・ユニット(PB-1903)のケミコン・リークによる“発振・回り込み”と思われます。これらの部品を交換し、無事に修理は終わりました。昨夜最終まで負荷テストを実施しましたが、全く問題無く、入力100Wで450W(100V時)の出力を確認しています。球のボケもありません。この故障は、エキサイタのTS-830を同梱頂いたACCケーブル経由で接続した際に発生したと伺っているため、TS-830のリモート端子に繋ぐDINプラグ内の結線を確認したところ、TS-830側の3番ピン(GNDショートでTXとなる)と本機のSTBY端子(GNDショートでTXとなる)が結線されていました。正しくはTS-830側は4番ピンと2番ピンをFL-2100B側のRY端子・GND端子に繋げます。この端子はTS-830がSEND状態になると、リレーがONになり導通状態となる端子です。ここにFL-2100BのSTBY回路を繋げばOKだったハズです。今回誤って接続された3番ピンにはSTBY時に電位が掛かっているため、FL-2100B側のPTTにも電位が掛かかり、何かが発生した可能性は否めません。幸いにも、TS-830のSEND回路に故障はなく、正常結線後はスムースにTX/RXの制御が行えるようになりました。結局、モディファイされている回路(ユニット)については、FL-2100Bの文献が見つからず、後継機種のFL-2100Zの回路図を参考にしましたが、改造箇所については回路を追いかけての作業となりました。
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【ご依頼内容】
- TS-830Sを繋いだ際に発煙・異臭
- IP電流異常
- その他
以上について、修理を承りました。
【工数】
実作業 2人日、回路解析 0.5人日
【交換部品】
- 22Ω 2W(3Wで代替)酸化金属被膜抵抗 ×2(パラ止め)
- 47µF / 50V アルミ電界コンデンサ(PB-1903内)
これで年内の無線機修理は終了です。年明けは4日より修理作業を再開しま〜す! ブログは29日金曜日が年内最終号となります。
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FT2100をFT107で動かす方法は、ありますか
FL-2100(B or Z)をFT-107で押すという意味でしょうか? それなら問題無く出来ると思いますが・・・。他社製の無線機でもリニアアンプは押せます。