クリスマスです。週末の福岡入りが27日に延期となったため、世間並み??の週末です。恒例の経理処理も終了し、例年なら積み残しのラボ・ワークに集中できるタイミングのはずですが、今年はかなりイレギュラーな感じ・・・ストレス過多です。本日は昼過ぎより赤坂で会議、その後はラボに戻って年内の最後のミッションに掛かります。

TS-830S 作業ナシ

 FL-2100Bと共に着荷したTS-830でありますが、受信系に気になる箇所はありますが、他は特に問題無い様です。この程度で工数発生させるのも何なので、オーナー様とご相談の上このままにします。

改造痕跡あり

FL-2100Zの回路図より

 煙が出たというFL-2100Bであります。こちら、SEND状態(無負荷・無入力)時にIPが盛大に流れます。572Bのグリッド側は特に問題は無いようですし、プレート周辺も焼損痕は発見できません。(追記に補足)大容量コンの液漏れもありません。IPメーターに並列に入っているシャント抵抗が火を噴いた痕跡がありました。パスコン0.01µFに焼けた痕がありますが、シャント抵抗ともに生きています。オリジナルの回路ですと、グリッドからバイアス調整用の可変抵抗器を介してGNDに繫がっているはずですが、本機はPB-1903なるユニットが挿入されている後期型と思われます。調べてみると、これらは後継のFL-2100Zで標準実装された回路で、手元のFL-2100Bマニュアルには記載の無いモディファイ箇所と思われます。本個体はココ以外に出力側のカップラ−回路もFL-2100Zで採用された回路が入っていました。海外のサイトによると、オリジナルFL-2100Bは“572Bのバイアス電流が不足気味”という記述が見つかりました。それを補うために、マイナス・トリプラー(倍電圧回路)をグリッドに設けて、572Bの動作点を最適化しているものと思われます。それ以外にも腑に落ちない箇所が幾つかありました。高圧側の倍電圧回路に妙な細工がされています。倍電圧回路のGND側の一段のみ、2.2KΩの分圧抵抗が挿入され、分圧ポイントが出力カップラーに繫がっていました。こちらも回路図が無いため想像の域を脱しませんが、シャント抵抗の電位を何らかの理由でキャンセルする為の施策と思われます。因みに、SEND(無負荷・無入力)状態でIPが盛大にながれると、HVも2400Vから1500V程度まで下がります。試しに572Bを抜いた状態でテストしましたが、当然ながらIPは流れず、電圧に変化はありませんでした。グリッド〜GND(PB-1903)上で何かが起きていますね。回路図が無いのでまずは実機から図面を起こすことから始めます。ところで、オーナー様からご申告のあった煙が出た件ですが、高圧プロテクト回路(ファイナルの網カバーを開けた状態で電源を入れると機能する)にある減流抵抗器が焼けた可能性も否めません。こちら、2400VがGNDされますので周囲に埃が溜まっていたりしてもショートする可能性大です。前述のシャント抵抗の焼痕と共に考慮の要有りです。

アレっ、 FL-2100Bだよなぁ??

シャントが焼けた?

バラしてみる・・・

トリプラー整流回路と思われる・・

 PB-1903の取り回しについてもFL-2100Zとも構成が異なっているため、回路解析から行う必要があるため少々お時間を頂戴したいと思います。

 ということで、年内のレギュラー・レポートは今日で終了。27日水曜日は福岡出張の為、短信対応となります。

追記:【2017/12/26】

 その後にパラ止め抵抗部分の焼損を確認しました。パッと見では問題無かったのですが・・・。何れも焼損してます。回り込みや発振が濃厚ですね。引き続き対応します。

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