TS-520X 真空管交換 【2017/12/15】

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 おはようございます。今朝は3度をきりましたぁ。真冬であります。しかも曇り空、週末はまさかの雪景色なんてことにならんと思いますが、メッチャ寒い横浜から失礼申し上げます。無線機修理の方は年末進行にともない、扱い台数を制限しておるところでございます。昨日時点で、3月第2週以降の受付を終了しました。毎度の事ですが、年末は経理処理等で時間が取られてしまうため、ラボワークが停滞気味なのです。

京都で買ったC62-2号機、今週到着したC11-235号機

 今朝は「テツ」なネタを一発!。と言っても鉄道模型の方であります。何度かブログでも触れてきましたが、ココ2年ほど、プライベート(インドア系)では鉄道模型が無線を凌駕してます。特に自転車に乗れない厳冬期は籠もりがち・・・。汗 “おいおい糖尿のオヤジが何言ってんだぁ!”とお叱りを受けそうですが、焼酎お湯割りを啜りながらの、模型ワークはたまらんのであります。ところで、小生の鉄道模型趣味でありますが、1960年代の少年期に遡ります。筋金入りの“テツ”であった父は、鉄道ファン誌、鉄道ピクトリアルを定期購読していました。特に鉄道ファン誌については、創刊号から欠かすことなく溜め込んでおり、実家の増改築や引越の際にどれだけ家族の顰蹙を買ったことか・・。同時に16番(HOゲージのこと)のキットやら完成品の機関車が父の書斎の棚に無造作に置かれていて、いつしか小生も「そちらの世界」に引き寄せられていきました。幼稚園に上がる頃、父が会社から帰宅すると、銀座天賞堂の紙袋からC50型機関車と30系客車(17mダブルルーフ)3両の小さな模型を取り出しました。青い紙ケースから黒い枕木の付いたレールを取り出し机の上に敷き始めたのです。程なくしてシンプルなエンドレスが完成し、そこに機関車と客車を載せ、青いパワーパック(確か宮澤模型製だった)を繋いで走らせたのです。これが国産Nゲージ第一号だと知ったのは、20年以上も後のことです。暫くすると、実家の屋根裏は父のワンダーランドとなりました。そうです。これが我が家のレイアウト第一号でした。その後、父の転勤で兵庫・宝塚に転居することになり父の鉄道模型はお蔵入りとなりました。

C11の次位には、当家在籍50年のオロ30が・・・

 それから四半世紀以上経過、乗員として飛んでいた頃です。1990年台の半ば上の娘が生まれたばかりで、機関車好きの機長とステイ先にて鉄道談義で盛り上がり「我が家のレイアウト見に来ないか?」と誘われ、千葉県佐倉市のお宅に家族でお邪魔しました。12畳ほどのお部屋はNゲージの線路で埋め尽くされ、所狭しと色んな列車が往き来する様を目の当たりにしました。因みにこの方、退職後に機関車の免許まで取得してしまった程の“テツ”でして、新聞にも取材されるほどでした。因みに、心の主電源がONになってしまったのはこの時でした。最初はポスターパネルに変形エンドレスを置いただけのシンプルなレイアウトを作ったのですが、すぐにつまらなくなり、嫁と大喧嘩の末に6畳を占拠して巨大なレイアウトを作ってしまったのです。地上職に転じた後、転勤や転職などで20年の間に5回の転居を余儀なくされ、レイアウトはおろか、集めた車両も全て処分せざるを得なくなり、アマチュア無線と共にインドア趣味を完全に封印してしまったのであります。それから10数年経ち、同僚と銀座の有名な鉄道模型バーを訪れました。そこでは模型も販売しており、酒の勢いで「東急デハ5000系(青ガエル)」の2両セットを買ってしまったのであります。このあたりも、アマチュア無線カムバックの切っ掛けと酷似します。汗汗

先週入線したED19 可愛すぎるぞ!!

 そんな訳で、前置きが長くなりましたが、Nゲージ復活から2年が経過しました。機関車コレクションだけで30両に届く勢いであります。在籍車両総数は500両を超えました。(嫁にはナイショ “飲み歩きも”、“たばこ”も止めたので、許してくれ!!) 月に2〜3両(または2セット)くらいのペースで、在籍数が増加中です。実は巧みなKATOのマーケティングにやられている感も否めません。先週はED19、今週も一両届きました。KATOのC11であります。実はKATOのC11は3両目で、1両目は昭和40年代に父が買ったSEKISUIのロゴが刻印された製品。2両目は平成に入ってから購入したオーバーサイズのKATO刻印旧モデルです。今回購入下のは、現行品のリアルサイズ(1/150)のモデルです。いや〜〜もはや工芸品の域ですなぁ〜。眺めているだけで満足なのですが、モーター性能が著しく向上し、スーパー・スロー運転に対応しています。ロッドや配管類も忠実に再現され、文句の付け所がありません。小生、完全なる“KATO信者”であります。思えば初めて出会ったNゲージは関水金属(KATO)謹製でありました。半世紀も前の話です。当時のC50は既にありませんが、床下にSEKISUIロゴの刻印があるオロ30は、我が家の定尺++鉄道に今も所属しています。


IC-520X 真空管交換

リレーも分解して接点洗浄 この辺りの円板コンは総交換・・

 長々と与太話を書いてスミマセン。先日総合調整・レストア中に工数カットを受け、ご返却準備状態になっていたTS-520Xの真空管交換を実施中です。エンジニアとして「中途半端な状態でお戻しする」ことに些か抵抗があります。オーナー様が新品の真空管をお持ちとのことでしたので、お送り頂いて交換作業までは工数範囲内でやらせて頂く事にしました。元々出力系統の修理はオーダーにはなかったのですが、結果的には実施させて頂いて良かったと思います。と言うのは、特定周波数でプレート電流がやや上がると発振を起こす傾向にあることが判ったからであります。本機はTS-520Xの初期ロッドで、リアにトランスバーター出力を持つモデルです。RFユニットの精密調整のため、この端子にオシロを繋いでドライバ段出力をモニターしたところ、14MHzでドライブ出力最大点付近において、波形が乱れることが判りました。どうやらファイナルからの回り込みの様で、SGスイッチを切った状態だと発振しません。幾つか考えられることは、プレート・チョークの劣化、グリッド・チョークの劣化、パスコン(0.01、o.oo47など)の劣化です。チョーク類は巻線数を増やすことも考慮しましたが、感覚的に違う様な気がしました。本機は520X(10W機)からの改造個体になります。メーカー純正のQROキットで組まれているなら、部品の品質は問題ないと思うのですが、仮に粗悪品のセラコンが使われていると仮定すると「容量の変化にともない発振を起こす?」と考えるに至った訳です。そこで、これらを根こそぎ交換してみました。すると、発振はピタリと収まりました。出力も28MHzを除いて概ね100W出ています。その他の部分は、既にご報告済ですので割愛させて頂きます。これからエージングして問題無いようでしたら、週明けに出荷納品させて頂くようです。

今週はココまで

 TS-830とFL-2100Bの作業は特大の重整備となりそうです。おそらく、年内一杯これに掛かりっきりかも・・・。皆様、良い週末をお過ごし下さい。m(_ _)m

 

  • Aperture: ƒ/1.8
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  • Focal length: 3.99mm
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