TS-660X チェックアウト【2017/12/13】

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 おはようございます。今朝も清々しい朝を迎えた横浜地方であります。小生、忘年会については一区切りといったところでありますが、相変わらず仕事が立て込んでいて“猫の手も借りたい”状況が継続中であります。今朝は絡みのお知らせから・・・。

HAMSTAR製品の販売形態変更について(HAMSTARより)

 ご好評頂いているHAMSTARの-Piでありますが、ダウンロードによる販売を年内一杯で終了することになりました。来年からTBHD株式会社より、MicroSDカードにプリインストール状態での販売となります。価格は20,000円(税別)でのご提供を予定しています。また、以後にリリースする新バージョンについては、ヤエスFT-991シリーズ、FTDX3000シリーズ、エレクラフトKX3シリーズ、エレクラフトK3シリーズのみ動作検証を実施しますが、β(検証)製品の配布にてユーザー様のご協力が得られましたら、従来対応機種に限り、アップデート対応を継続する予定です。(詳細は http://tbhd.jp でにて知らせします)

RRS-101、RRS-501の修理サポートについて(HAMSTARより)

 HAMSTARブランドの従来モデルについてもTBHD株式会社にてサポートします。既に販売を完了しておりますRRS-101、RRS-501につきましては、ハード・メーカー側の部品供給が停止しておりますため、故障箇所によっては修理が困難な場合がございます。(何れも保証期間終了)ご希望があればの優待販売にて対応させて頂きます。製品の機能につきましてはRRS-501とほぼ同等です。(但しRaspberry Piはご自身でご用意ください)また、これらの変更にともない、RRS-101/501シリーズでご提供していた簡易ダイナミック・DNSサービスは廃止する予定です。(詳細は http://tbhd.jp にて知らせします)


TS-660X ご出場です

21MHz/24MHz 回復!!

 21MHzと24MHzの送受信がアウトでした。周波数も表示しません。当初、単なるVCOアンロック(離調)を疑いましたが、VCOバッファ自体が完全にアウトでした。コントロール・ユニットから来るローカル信号は正常です。リファレンスの8MHzから分周される1MHzの基準パルスも正常に届いていました。ループ回路上、28MHz以上の周波数は正常に機能しているため、ループバックは生きていると判断、VCOの手前にあるTP-1のロック電圧が9V近く出ており、後ろのVCO回路が機能していない様でした。Q1(2SK19BL)を着脱したところ故障を確認、周辺のケミコン(22μ/47μ)も容量抜けしていました。2SK19BLなら2SK192Aでリプレイス可能です。これらを交換したところ、ロック電圧が下がったことが確認できました。コイルを調整して21.9999MHz時に6.5Vとなるようセット。21.0000MHz〜21.9999MHz、24.0000MHz〜24.9999MHzまで表示し、送受信できることを確認しました。CWで15W以上出ています。PLL回路に手を入れたため、各バンドのVCOロック電圧、リファレンス周波数などを規定値に調整しました。RIT、キャリアポイントも調整しています。

PLLユニット着脱中
故障部品交換
リファレンス周波数ズレ→
規定値に調整
IFキャリア周波数→
規定値に調整
51.000MHz(VCO 1)ロック電圧→
規定値に調整(50.9999MHz時 2.4V±0.5)
VCO2はほぼ既定値に→
微調整
コントロール・ユニット更に下層
PLLユニット 交換箇所(2SK19BL)

Sメーター異常?

 二つ目のオーダーです。Sの振りが弱いとのことでした。まずは受信回路の総トラッキングを実施しました。IFから順にプロシジュア通りの調整を行います。3dB〜10dB程度の感度改善を確認し、最後にSメーターの校正を実施しましたが、AGCゲインが下がっている様で、Sメーター校正はギリギリ調整できた感じです。現時点で実用上問題はありませんが、ユニット内のケミコンなどが劣化した場合、再び離調する可能性があります。上に書いた通り、低容量のケミコンが逝かれていることから、同時期に製造された同メーカー製のケミコンについては全数交換が妥当を思われます。しかしながら、これらの作業に数人日を追加で要すため、今回は事前にご呈示している工数に収まる範囲の作業に留めております。オーナー様より「28MHz/50MHzの感度」についてのご質問がありましたが、何れもIFトラッキングで若干改善していると思われます。このシーズン、ANTを繋いで受信出来る局は(平日は特に・・)皆無といって良いのですが、50.489MHzの東京ビーコンについては、他の無線機と遜色ない受信感度でした。受信については、BPFを除いてIFトラッキングが主な項目になります。HF無線機の場合は14MHzでトラッキングしますが、本機は50MHz基準でトラッキングする様指定されていますので、その様に調整しております。

【ご依頼内容】

  1. 21MHz/24MHz 送信・受信不可能
  2. Sメーター異常
  3. その他

 以上について、修理を承りました。

【工数】

 3人日

【交換部品】

  • FET 2SK192×1(2SK19の代替として)
  • 小容量電解コンデンサ ×2

 これにて作業を終了・C/Oさせて頂きます。

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