IC-551D ご出場 / FT-90H(その2) ご出場 / FT-715 部品発注【2017/11/10】

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 おはようございます。今朝も秋晴れの横浜であります。半月ぶりに自転車に跨がったら、脹ら脛を痙りました。汗 この歳になると「日々のトレーニングが如何に大事か」身に凍みますね〜。自転車に乗れない時は。せめて屋内ストレッチくらいはやっておかないと・・・。昨日は今年最初の忘年会だったのですが、メンバーの一人がアニサキスにやられ延期となりました。

赤羽橋から東京タワーを望む

 小生も10年前に、出張先で腹部の激痛に襲われて救急搬送され、内視鏡でアニサキスを取りだした経験があり、尋常でない痛さにのたうち回った記憶がございます。友人の場合、胃から小腸に落ちてしまった為、内視鏡では対応できないとのこと。鼻から管を通して、腸に直接薬剤を投与して虫を駆除するそうです。小さな宴だったので、メンバーが欠けるとカタチにならず。月末にリスケとなりました。そうそう、定期検査ではHbA1cが6.8まで低下、ALSも60台まで下がりました。やはり自転車は継続ですなぁ。因みに本日はアマチュア無線関係の飲み会です。

 

 


IC-551Dご出場

 前回ご報告の通り、一通りケミコン類を交換しハムノイズが消えてFM/SSBともにクリアな変調に戻った551Dであります。仕上げのPLLリファインを終え、負荷テストを半日実施しました。

バラしたリードを纏め中
リファレンス・・ズレてる
もうちょう→
ドンピシャ!!
STEP調整 50.0985MHz→
ドンピシャ!!
STEP調整 50.0984MHz→
ドンピシャ!!

【ご依頼内容】

  1. 送信変調異常
  2. 周波数ズレ

について修理を承りました。

【症状・処置について】

 上記1)について、症状を確認しました。 FM/SSBともに、大量のハム音が混入しています。 複数の電源を交換しながら試験したところ、ハム音量が変化することから、DCラインのケミコン劣化と診断致しました。また、送信回路(AF〜IF〜RF)上のカップリングコンデンサも劣化が進行中です。DCライン上の220µF、470µFをサンプリングした結果、液漏れ・パンクなどが観られました為、同容量のコンデンサを全数交換しました他、その他のDCライン上の中容量(100µF以上)及び、カップリング用の小容量コンデンサにつきましても、予防交換しております。(工数3.5人日)

 上記2)について、症状を確認しました。 リファレンス周波数10.7MHzの離調の他、STEP周波数が規定値から大きく離調しております。PLLのリファイン調整を実施しました。(工数1.5人日)

【工数】 5.0人日

【交換部品】

メインユニット・PBTユニット内、小容量・中容量電解コンデンサ 計33個を交換

オールクリアにてC/Oです。


フロントを着脱した 

 AFボリュームが完全に逝かれてしまった個体が入ってきました。コレはアウトです。摺板が完全に外れていますね。交換しかありません。ALPS製の単連ボリュームですが、サプライヤに在庫がありました。本日着荷予定ですので、届き次第作業に掛かります。、FT-215ともモノバンド機ですがデザインの為か人気がありますね。何とかしたいと思います。少々お待ち下さい。

 

 

 


FT-90(その1)

 2台お預かりしたFT-90の内、“その1”については、本体に故障はございません。同梱頂いた社外品のモービル用マイクのケーブル内で短絡(ショート)が起きています。その為、ケーブルに触れただけで周波数(チャンネル)が動いてしまう状況にありました。こちらは専用のケーブルを使用しているので、下手に弄るよりもマイクの製造メーカーに修理を依頼された方が宜しいかと存じます。そんな訳で、こちらは検査のみでご返品致しました。


FT-90(その2)

 もう一台については、“周波数ズレの様な症状(変調が割れる?)”“レピーターアクセス時に変調が正常に乗らない”とのことでした。確認しましたが、送受信周波数に顕著なズレはなく、誤差範囲内に収まっています。確かに変調に歪みがあり、特にハムノイズが顕著でした。こちらは、ケミコン劣化によるものと診断、DCライン上の大容量ケミコンをサンプルしたところ、470µFが大きく容量抜け(390µF程度)しているのを確認しました。二箇所に通常型アルミ電解コンが使われていますが、何れも交換しています。ハムは無くなりましたが、送信時にコントロール・ユニットに触れると「コツンコツン」と音が乗ります。どうやら、基板GND面とヒートシンク・シャーシが触れる部分に僅かに隙間ができ、そこでGNDループが発生しているようです。本機は出力に対して容積が小さく十分な放熱効果が得られないようで、かなり熱くなります。その様な状況に晒され、エッチング面の収縮により基板が僅かに曲がっています。その為、本来ベタ付きであるはずの箇所に隙間ができ、そこがコンデンサーの様になってしまっているのでしょう。曲がった基板は修復できないので、隙間をアルミ泊で埋めることにしました。

 これにより常時GNDが保たれ発振は収まりましたが、DC5Vラインの電圧が不安定です。13.8Vからレギュレーターに至るライン上の逆流防止ダイオードが短絡していました。±を逆さに繋いでしまったことがあるのでしょうか? 詳細は不明ですが、レギュレーターIC(チップ)と整流ダイオード(チップ→通常部品代替)を交換したところ、5Vが安定しました。

 少々変調が浅い気がします。こちらはアライメント・モード(裏コマンド)で起動し、アライメント・メニューに入ってV/UそれぞれのMODレベルを調整しました。15%程度デビュエーションを深めに設定しています。

 周波数がズレている様に感じるのは、「さしすせそ」(さ行)を発音するときに歪みが発生する為かも知れませんね。通常FM機の場合はLPFで高域成分をカットします。本機の回路を見る限り、AFにLPFがありません。また、マイクにLPFが無いため「さ行」発音時に歪んでしまうのです。最近のオニギリマイクにはLPFのスイッチが付いているのですが、本機は6ピンモジュラーのため、通常のヤエス8ピンが使えません。サードパーティー製の変換ケーブルを使用してLPF付きのマイクを使用されることをお勧めします。

分解開始かかれ!
この改造、気になる・・・
容量抜け・・交換
レギュレーター(右下)ダイオード(左)交換
アルミ泊でGND浮き対策
こんな感じに
交換した部品
裏メニュー起動・・・
ここもグラグラ・・取付直し
作業終了!!

【ご依頼内容】

周波数ズレ? レピーター使用時変調ワレ

 以上について修理を承りました。

【工数】

 2.0人日 

【交換部品】

レギュレーターIC AN8005×1

整流ダイオード

電解コンデンサ ×2

 ということで、こちらもC/Oであります。

 前述の通り、FT-715の交換部品が届く予定です。こちらも本日中に施工・C/Oを予定しています。TR-851がリストされていましたが、予約伝票が見つかりませんでした。かならフォームからご相談・お申し込みをお願いします。小さな会社なので人出が足りていません。受注システムで着荷・作業・納品を管理しています。ご理解ください。

 今週はココまでです。来週はアマ機の修理はストップ、測定器の集中校正に入ります。着荷処理は通常通り行っていますので、宜しくお願い致します。

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