おはようございます。お天気が崩れました。台風が通過したばかりなのに、新たな台風が接近中とのことです。先日「拙宅の釣竿デルタループは大丈夫」とお伝えしましたが、よく見ると片側の先端が折れていました。ここは以前修復した箇所で、そもそも強度不足を懸念していたところ。この程度なら当て木して再利用できそうです。次の台風が通過したら久し振りにタワーに登ろうと思います。

今朝はスタバから

 今朝は近くのスタバからブログ執筆中であります。先ほどまでは雨は小降りでしたが、徐々に雨足が強まった様な気がします。早く書き上げてラボに上がらねば、さてさて今日もてんこ盛りなのでサクッと行きましょう。“週明け”号に書き損じていましたが、FT-736が二台続けて入っていました。

 

 

FT-736MX (1台目)

一台目のFT-736MX

 カムバックされるOMよりお預かりした個体です。当ラボでもお馴染みのモデルになりました。こちら、50MHzと1200MHzのオプションも搭載済みです。残念なことに全バンド送受信アウト!。本機はPLL黎明期のモデルで144と430は20.48MHzのリファレンスこそ共有していますが、PLLはそれぞれ独立しています。50と1200についてはトランスバーターであるため、エキサイターとなるベースバンドのユニットが動作しなければ動きません。“144・430ともアウトってことはOSCが出てないってこと??”・・・。調べてみるとOSCは正常に出ていました。個別にPLLがズレてしまっているのでしょうか・・。とりあず手順通りにPLLの調整を行うことにしました。まずは144から着手、いきなりVCOのロック電圧調整で躓くことになります。規定値2.2Vから周波数に応じて変化するはずなのに8vで固まってます。FETの故障はありません。手前にオシロをあてて確認してみると143MHzのキャリアを確認しました。??? これはおかしな事になってますね〜。ここはPLLのループバックが戻るところで、PLL出力の157MHzとMIX(マイナス)された14MHz出ているはずです。TP02の波形を見ると崩れまくったサイン波が僅かに確認できました。手前のLPFでカットされるため143MHzの信号は出てくるはずもありまん。

リファレンスから生成されるハズの出力ナシ・・・

 PLLにリファレンスキャリアは届いているので、逓倍分だけでも出て来なければおかしいのですが、全く出力していません。PLLのCMOS ICが壊れていると見て間違いありません。MC145155自体はポピュラーなICで、80年代の電子工作にしばしば登場したくらいなので流通在庫を期待したのですが、仕入先のサプライヤーからは良い返事が得られませんでした。海外にあるみたいですが、品質保証がないので心配です。CMOSなので保管状態次第だと思うのですが、今時使うものでもないのでディスコン品である事に違いはなく、果たして・・・・。その他、基板のコンディションもあまり宜しくありません。目視できる範囲にケミコン交換を要する箇所を確認しています。そうなると、ケミコンは総交換を視野に入れなければならず、コストとのトレードオフを検討せざるを得ない領域にあることは間違いなさそうです。一旦、オーナー様のご指示を仰ぎたく存じます。

TP2の出力波形が????

PLL ICが出力しない・・

基板劣化・・・

パターン修復が必要??


FT-736(10w機)もご入場

 全く同じタイミングで別のオーナー様より736をお預かりしました。こちらは素の10w機かと思いきや、いわゆるところの魔改造が施された個体でありました。SEND/STBYの引き出し回路の増設やら、諸々イジリまくられた痕跡が散見されます。430の感度不足と出力不足(100mW程度?)を確認しました。144は今のところ正常と思われます。パワーも15W程度出ていました。感度不足と出力異常が同時に発生しているとなると、まずは2nd Localあたりを疑います。明らかな送・受信アウト状態ならPLLなのですが、中途半端な状態は故障箇所特定が困難です・・。案の定PLLはかなりズレまくっていました。ローカル出力も低下しており、これではまともに受信できないでしょう。こちらは調整でなんとかなりました。続いて送信側でありますが、こちら厄介です。出力はともかく、キャリアが出たり出なかったりと不安定です。こちらは、TX IFが430のユニットの届く手前のどこかで接触不良を起こしている模様・・・。手探りで色んなケーブルを引っ張るとキャリアが出たり出なかったりします。TXユニットから出たTX IF は、何故かAFユニットに届きます。そこを中継点にして144と430それぞれのユニットに届けられるのですが、ここのコネクタが悪さしていました。写真の通りプラグからピンを取り出し、IFケーブルを作り直します。IFが安定したところで送信IFステージのトラッキングに移りました。全段調整してもパワーは1W程度しかでません。PAユニットの着脱は魔改造の影響で少々面倒な作業となるため、シールド上方の放熱スリットの隙間からテスターリードを充てて、パワーモジュールに電圧が掛かっているか確認したところ、こちらは正常です。ドライバ段の出力は規定値28dbmに対して、18dbm程度と低めです。こちらは基板やケミコン劣化もあるたので致し方ないところです。ALC開放状態であれば18dbmで押しても10W出てきて良いはず、やはりモジュール周辺に何らかのトラブルを抱えていそうです。完全に落ちていれば分かりやすいのですが、この様な状況はエンジニア泣かせであります。SEND/STBY回路の増設からして、サテライト運用かEMEなどに使用されていたものと想像するのですが、オークションなどでは良いことしか書かれていないので、改造の有無についてはチェックした方が宜しいかと存じます。

リファレンスはOK

430MHzPLLユニットを取り出す

2nd Local ロック電圧→

規定値へ調整

2nd Loop調整中

CV7001を調整し最大振幅に

MAIN Loop電圧→

規定値に調整

ハイエッジ・ローエッジ電圧確認(範囲内)

MAIN Loop タップ点

D7010の波形を最大になるよう調整

調整後(問題ナシ)

Sub Loopを確認→

規定値に調整

TX IFが接触不良で流れない?

IFケーブルの造り直し

SEND/STBY??(改造増設)

施工が粗い・・・

 パワー・モジュールはディスコンです。仕入れ先のサプライヤー経由では入手できないため、海外流通在庫からの調達となります。この魔改造がくせ者です。ハム・ショップさんか、或いはサードパーティー製のパーツだと思いますが、144MHz、430MHzそれぞれ写真の様な基板が増設されており、コイツを撤去しないとPAユニットを取り出せません。汗汗汗

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