IC-551 診断のみでご返却 / HL-726D 異常なし!【2017/10/13】
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おはようございます。雨の横浜であります。巷は選挙ムードですね〜。ラボ周辺も選挙カーの騒音が鬱陶しくなりました。今日は気温もグッと下がって15℃前後、雨の日はチャリ・ランもお休みです。因みに昨夜の夜ランも、走り始めて10分程度で雨が降り出した為、途中で引き返しました。暫く雨模様とのことなので、次に自転車に跨がるときには冬ウェアーを用意するハメになりそう・・・。
選挙以外に今月は色んなイベントが目白押しです。小生にとっては年に一度の母校の合同同窓会が明後日に迫ってまいりました。毎年この日に再会を約束している友人家族と夕飯を食べに中華街まで繰りだす予定でありますが、やはり天気が心配です。そうそう、そろそろリモート・セミナーのレジュメ作成を始めないと。汗
ic-551 を拝見しました・・・
外装がとてもキレイな個体です。ウチにある個体と良いとこ勝負だな〜〜〜。小生の自己所有機もモスボール状態で実家の何度に30年寝かされていたため、メッキもピッカピッカ。こちらもそれに匹敵します!。ここまでキレイなら中身も・・・と思いきや、かなり様子が異なりました。カルテによると、PLL及びその他ユニットをオークションで落札して交換と記されておりました。症状的には、“送受不良(AM総送信可能)” “AC電源不良”と伺っていたので、PLLの離調は最初から疑っていました。どうやらご自身で調整にチャレンジされた痕跡があります。ACがアウトなのでDCにて電源を投入、まず気になったのは鼻づまりの様なホワイトノイズです。明らかにBFOが狂っている音ですね〜。USB、LSB、CWを切り替えると極端に音質が変化します。早速PLLを拝見すると、まずリファレンスOSCの出力が全く出ていません。フィルタの離調だけならコイルのコアを回せば出てくるハズですが、下の写真の様な波形しか現れません。電源ラインにDCは回っています。目視にて10µFケミコン一個が膨れていることを確認しました。PLLユニット内だけで8個の同容量ケミコンが使用されています。まずはココから攻めることにしました。なんとサンプルしたケミコン全てがDCリークしている状態です。幾つかは既に破裂して液漏れを起こしています。となると、本機に使用されているニチコン製10µF/16Vを疑はねばなりません。このケミコンはIF、RFにも多用されており、こちらも同様の状況である可能性が極めて高く、工数が増えることは火を見るより明らかでした。思えば、小生所有機も数年前にケミコンを総交換しています。
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取りあえず10µFを8個交換したところでPLLをチェックしたところ、OSCの波形が確認できるようになりました。ところが今度はVXOの100Hz STEPの調整が追いつきません。50.00984MHz時の調整値がどうしても調整可能範囲から逸脱してしまいます。半固定VR前後のライン抵抗、バイアス抵抗を変えてみましたが、追い込めません。どうやらVFOからの出力もおかしい様です。やはりケミコンが悪さしているように思います。また、PLLユニットの半田面に尖った物で引っ掻いたような痕がありました。パターンの一部が剥がれ欠けています。こちらも要修復です。動作確認のため仮修復しました。
・・・・ オーナー様からご指示頂いた工数範囲を既にオーバーしているため、事情をご説明して診断のみで止めさせて頂きました。BFOのみ調整して欲しいとのご希望を頂戴しましたが、PLLが正常に動作しない以上BFOの調整のみ行うというのは不可能でございます。実に残念です・・・。不本意ながらご返却の手続きに移らせて頂きます。
hl-726d 全く異常なし・・!

こちら、検査のみのご依頼でした。最近お預かりしたHL-726D、HL-721のオーナー様からのご依頼です。せっかくラボ入りしているのでアライメント修正のみ行いましたが、無修正で何等問題のない個体です。諸々のデータのみ取ってお戻しすることにします。
FT-101E 見参!!
今度は久し振りの真空管機です。感電しない様、頑張りま〜す。今週はここまで・・。皆様、良い週末をお過ごし下さい。m(_ _)m