おはようございます。朝夕の気温が低くなってきましたね〜。今日は最高気温も25度を下回るそうです。只今午前5時過ぎ、今朝は少々早起きしてブログ執筆であります。ライン追加で初期診断の作業がスムースになりましたが、その分コンテンツも激増中であります。

HL-721 改造機?

 原則的に改造機の修理はお受けしておりませんが、受注してしまっているので致し方在りません。こちらの個体、カラカラと中で部品が転がる音がします。開けてみると、パラ付されたセメント抵抗が出てきました。どうみてもオリジナル部品ではありません。東ハイのリニアでセメント抵抗を使う箇所と言えば“ファイナルのバイアス抵抗”くらいです。本機の場合、酸化金属皮膜抵抗が使われている為、該当する箇所はありません。目をこらして基板を注視すると、ファイナルのコレクタにVCCを供給するはずのRFCが見当たりません。半田痕から、このセメント抵抗がVCCラインとコレクタを繋いでいたものと推察します。“・・・謎”です。そもそもRFCの替わりになりませんし、インダクターやFBも通さずにRF回路にVCCを掛けるなど言語道断であります。この魔改造からしてファイナルの生存率は・・案の定逝ってました。オークションか何かで入手された個体でしょうか、・・不明です。キャリコンのディテクタが144MHzの信号に反応しません。430MHzの信号はリレーがONになりファイナルにバイアスも掛かりました。恐らく、検波回路上のダイオードが壊れているものと推察します。オーバードライブさせた可能性が大ですね。何れにしても、“RFC巻き直し”“ファイナル交換”“は必須です。144MHzについては、本機のディテクタ回路が超過密状態(しかも回路図未入手)なので、基板着脱して部品を一個ずつ外して行くしかありません! 結構な工数になると思いますが、仮にディテクタに使われているICの動作不良だとすると手の付けようがありません。入手経緯は存じ上げませんが、この手の品物にはご注意ください。一応工数を出しましたので、オーナー様からの指示待ちであります。

TS-930 修理困難

完全にブラックアウト

 常連機種のTS-930Sです。こちらはディスプレイが完全にアウトです。PLLアンロックの場合、ディスプレイの周波数表示に異常な数値がでたり、固まったりする症状がでますが、今回はLCDが完全にブラックアウトしています。最初に疑ったのはDigital UNITのインバーターです。DC28Vを源とするマイナス電源を生成する回路ですが、正常に-40Vが出てます。FL管の各セグメントには抵抗アレイを介して繫がっており、ここにも正常に電圧が掛かっています。どうやらディスプレイユニット自体の故障のようですが、こちらは分解できない上に、バックライトそのものを交換することが不可能です。こうなると手の施しようがなくAssy交換となります。運良くAssyは入手可能ですが、海外ディーラーが提供しているパーツは高額でした。更にPLLもアンロックしている様で、どのバンドも聞こえませんし送信不可能でした。周波数が表示できない状態ではVCO調整も不可能です。CATが使える無線機ならPC経由で覗くこともできるのですが、この当時のKenwood機は専用のI/F(TTLコンバーター)がないとRS-232Cを繋ぐことすらできません。となると、ディスプレイを修理してみないとPLLのコンディションは不明ということになります。ちょっとリスキーですね〜〜〜。オーナー様と協議の結果、今回は修理を断念することにしました。FL管の端に焼け焦げた痕を見付けました。ちょっと焼け方が尋常ではありません。INVTの電圧を1時間モニターしてみると、倍の電圧に上がっていました。ケミコンのパンクかな? 「あ〜残念!!」

Digital UNITのINVTは正常

LED化されたメーター照明 電圧降下1V強!?

FT-690MkⅡ 久し振りのご対面!!

 懐かしいリグが入って来ました。勿論、昭和のリグですが、90年代にもハムショップの店頭に並んでいました。多分、モデル最末期だったと思いますが、小生もリニアのFL-6020とセットで保有していました。殆ど使うこと無く、2005年頃にオークションで手放してしまいました。お預かりした個体は出力不足とのことでしたが、全く問題無く定格以上の出力が出ています。気になるのは周波数ズレです。本機によくある症状ですが、恐らくリファレンスもBFOも離調してます。しかも1KHz近く離れてますから、気持ち悪いかもしれませんね。オーナー様にご連絡し、作業続行のご指示を賜りました。FL-6020も後ほどお預かりする予定ですが、こちらRFモジュールの入手に少々時間を要します。本体との同時作業は行えませんので、作業順番を繰り下げることにしました。

TS-850S(新規個体)

 今週はTS-850が二台入って来ました。一台目は福島からお預かりした個体です。使用時にいきなり送受不可能になるとのことです。症状的にはPLLアンロックを疑います。ラボで電源を付けっ放しにして、時折CWでキーを叩いてみました。7時間目に入った辺りでご指摘の症状が出始めました。(出てよかった・・汗)リファレンス離調、VCOロック電圧が+側に離調、これらを校正し様子を観ています。冷却ファンの動きが悪く、DCを確認したところ12Vは正常に掛かっていました。ところがファン回転時に電圧がふらつきます。恐らく、グリース切れでモーターに負荷が掛かっているのでしょう。ファンは交換したほうがよさそうです。DC軸流ファンをオーダーしました。着荷を待って仕上げます。

リファレンス→

校正完了

OSC出力→

調整完了

TP4出力電圧 = MAX

TP4出力周波数(規定圏外?)

VCO1 規定範囲外→

校正完了

VCO2 規定範囲外→

校正完了

VCO3 規定値範囲外→

校正完了

VCO4 規定値範囲外→

校正完了

LO2 VCO 5.0V±0.03V

PLL修正完了 FAN着荷待ち

TS-850S(再検査)

 こちらは先月出場した別の個体(TS-850S)です。LCDのセグメントが異常点灯し正常に周波数が表示されなくなりました。こちらはLCDドライバICの動作不良です。部品の個別調達は不可能なため、Assy交換させて頂きました。今回はLCDが完全にブラックアウトしています。セグメント表示部とバックライトは別物で、LCDユニット上にバックライトはありますが、電源供給は独立しています。インバーターに供給されるDCライン上の(AVR→MAIN UNIT)のケミコン一個が液漏れを起こし、基板パターンの一部を劣化損傷させていました。ケミコンを外し基板洗浄の後にリード線バイパスで修復し正常回復させました。

再入場 今度はBL消灯(修理完了)

ケミコン液漏れで基板損傷

 こちらお送り頂いた際の梱包が不十分で外圧でケースやボタン類の損傷が懸念されました。特にVFOエンコーダは衝撃に弱く、強い書劇が加わると一発で壊れます。基本的に、到着時の梱包をそのまま使用してお送りしますので、呉々もお気を付け下さい。また、段ボールに入れているのに機材をプチプチでグルグル巻いてこられる修理品をお見受けします。冬場は水分が滞留しやすいため、ビニールで巻く際にはシリカゲルなどの除湿剤を入れると良いでしょう。むしろ新聞紙などで緩衝材を作って隙間を埋めて頂くと、水分も吸収しFBであります。

IC-706MkⅡ (10W機) ううう懐かしいぞ!

 こちらも先程のFT-690MkⅡ同様、小生にとっては想い出のリグであります。94年〜95年の単身赴任時に札幌で購入しました。ポータブル8で使用した唯一の無線機です。こちらも出力不足とのことですが、やはりパワーは正常でした。 HF〜50MHzは10W、144MHzは20Wキチンと出てます。やはり周波数ズレが顕著ですね〜。こちらも精密調整させて頂きます。

 ・・・と、こんな感じで今週のメニューを消化中であります。

 

Tagged with →  

2 Responses to TS-930 / FT-690MkⅡ / TS-850×2台 診断終了【2017/10/04】

  1. 田所 より:

    私のTS850はディスプレーが全て真っ黒で何も表示されません、ネットで見る限りでは修理できそうです

    • jg1bvx より:

      多分、ケミコンが逝っているんだと思います。インバーター自体が故障していると、ちょっとお手上げですけど。

コメントを残す