RRS-Pi Ver.2.1.1 / 599ライン 診断終わり/ IC-207着手【2017/05/30】
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おはようございます。今朝は一段と蒸します。暑い一日になりそうですな〜。朝からオイルまみれでスタートです。最近、登坂中にアクセルを踏むとエンジンワーニングが点灯し、燃料カットが入る事象がしばしば起こっております。気温上昇も原因ですが、恐らく燃料ポンプも限界なんでしょう。高負荷で過給圧が上がりきったときに発生しているので、温度センサーが反応している可能性大です。
温度センサーとCPUの間に入っている3D-Designの Booster Chipを取り出して、センサーのダイヤルを60%程度まで下げました。(今まで90%) セッティング的にはマージン内でしたが、燃料が薄かったことは間違いなさそうです。N54の持病たる「燃料ポンプ故障」には至らず(ホッ)。施工後、近隣を軽く負荷を掛けて走ってみましたがエラーは出なくなりました。体感できるレベルで加速が鈍りましたが、これでもノーマル以上のパワーが出ていると思います。このBooster Chipは、温度センサーの値を細工して過給圧を高めるものです。一応、ノーマルの燃料マッピングに収まる範囲で作動するそうですが、経年劣化でセンサーの値に誤差が出てくると過給圧オーバーになって、触媒側のセンサーが反応しちゃうのではないかと思われます。これ以上ブーストする場合はECUチューンということになりますね。因みにマフラー変えただけでもワーニングが点灯します。高速で煽ってくるお行儀の悪いクルマをかわすときくらいしか使わないパワーです。ここ数年サーキット走行もしないし、まぁ不要ですわ。いっそのこと外してしまおうと思ったり・・・。今回は真剣に買い換えを考えましたが、335iが気に入っているので一安心。衝動的に立ち寄ったレクサスで試乗したRX 450h F Sports に家族はワクワクでしたが、「ごめんね〜! お父さんはコッチの方が好きなんだよ!! ハンドリングがbmwには適ないもん・・」(ウソをつきました。クルマを買い替えるお金が無いだけでした。)
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rrs-Pi Ver.2.1.1 リリース開始
先日お伝えした“502エラー対策ファーム”の配布を開始しました。また、FT-991のスマホに於ける小さなバグを解消しています。上記症状に該当しない方も、念の為アップデートされることをお勧めします。前者に関してはrrs-piプログラムに変更はなく、Ubuntu(搭載OS)のセキュリティー・アップデートプログラムに起因します。この件についてのお問い合わせはham-star.netへお願いします。
599ラインの診断を終えましたが・・・
R-599×2台とお伝えしましたが、1台は送信機のT-599でした。診断所見は以下の通りです。
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1) T-599 について
・送信不能です。
・ファイナル・ヒーター電圧が掛かりません。AVRから低圧DCが出力していますので、回路上のケミコン破裂等による短絡を疑います。
・大容量ケミコンの容量抜けを確認しました。プレート電圧は掛かっていますが、出力時に大幅に電圧降下するものと考えられます。
・基板各所にて、電解溶液漏れ出し、半田剥離など、基板が劣化しています。 ケミコン総交換を要します。
・SW.VR類の接触不良が進行しています。
・底板曲がり ・・ 輸送時の衝撃と思われますが、こちらは叩き出しで修復可能です。
SA2001、12BY7Aなどの代替品入手は可能ですが、トランスのコンディションが不明です。トランスが飽和劣化している場合、電圧降下やリプル(ハム)混入の可能性がございますが、こちらは送信不能状態ですので確認ができません。以上から、フルオーバーホールが必要と診断致します。
※ 高圧1000V近く掛かる箇所がございますため、現状での電源投入は極めて危険です。
2) R-599 について
受信機能は動作していますが、AGC動作やRIT、スケルチなどに不良な箇所が見受けられます。VR、SW等の接触不良(カーボン附着など)がございます。
局所電圧の変動が大きく、上記1)同様に基板腐食が進行しています。ケミコンの総交換を要します。(特性劣化の半導体を含む)

ざくっと、こんな感じです。特にT-599は内部腐食も進行しているため、シャーシを含めたOHが妥当です。そうなると工数的にTS-590やFTDX3000に手が届く金額に・・・。修理後の保証認定取得や維持費用を考慮し、作業取り止めのご判断に至りました。(大変賢明なジャッジです) ベース・コンディション的にギリギリな個体でしたね。残念です。
ic-207 作業入り
トランシーブなHF機から一転し、V/Uデュアルバンド・モービル機の修理です。一世代前のモービル機ですが、まだ使えそうですョ。
1) ディスプレイが暗い(バックライト点灯せず)
2) スケルチ不良
について修理を賜りました。
上記1)について、症状を確認しました。液晶のバックライト2個が球切れしています。
上記2)について、症状を確認しました。AF VR及び、スケルチVRの接点不良が原因です。補修用部品は生産中止品のため交換対応ができません。接点洗浄剤(CAIGデオキシット原液)漬け込みによるカーボン除去を実施し、通常使用においては気にならない程度には修復致しましたが、部品交換ではございませんので、完全なガリ取りにはなりませんことご理解下さい。
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取りあえずバックライト用の麦球を注文しました。その他、受信感度・送信出力・変調(デビュエーション)に問題は無いようです。