TR-9300 修理完了 【2017/05/17】
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おはようございます。今朝は少々肌寒い朝を迎えた横浜地方です。お昼に赤坂、午後は世田谷の弊社で打合せの為、ラボワークは夕方からです。朝一、久し振りに某学園横のトランクルーム(修理機保管庫)までクルマを走らせました。ワゴン車(335i ツーリング)に大小10個の段ボールを満載し戻ってくる途中、登り坂でアクセルを踏んだらエンジン・ワーニングを点灯しパワーダウン、ノロノロ運転で坂を上がりきりました。
2年前にもこの症状が出ました。修理代に8万円前後掛かった記憶があります。もしや燃料ポンプが逝かれたか? シリンダーに刺さったインジェクターの目詰まりも考えられますねー。数分後にワーニングは消えましたが、何れにしてもディーラーに持ち込まなきゃダメそう・・・。「自分の後はクルマかよ〜〜」 インジェクターの部品代は5万くらい? N54は6気筒の直噴エンジンなのでインジェクターも6本です。まさか6本全部の訳はありませんが・・・。燃料ポンプは12万だっけ?? 工賃を含めると20万コース・・あ〜〜また胃が痛くなりそう。同じ「修理」という仕事に従事している者としては、この工賃はリスペクトの証しなので致し方なく思うところであります。
TR-9300 AM変調が出ない、その他
お馴染みのTR-9300が入ってきました。小生の復帰第一作目です。(大げさかww) 常連オーナー様からのご依頼は以下の通りでした。
【ご依頼内容】
- 1)AM変調が出ない
- 2)送信出力不足
- 3)周波数ズレ
- 4)バックアップ・バッテリーの増設
- 5)その他オーバーホール
について、承りました。
【症状・対処について】
上記1)について、症状を確認しました。
AM変調回路のトランジスタが故障しています。2SC1815×1個を交換し、バイアス値、変調度を調整しました。
上記2)について、症状を確認しました。IF、RF部の離調が原因です。
確認時、CWキーダウン、FMともに7W程度しか出ていませんでした。RXユニット(IF段)、DRVユニットを調整したところ、20W弱出るようになりましたが、規定値付近にデチューンしています。AMについては、キャリアで4W、変調時ピークで5W越えですので、かなり調子良いです。
上記3)について、症状を確認しました。
OSCが離調しています。OSC他、CW/SSBのBFO、FMのリファレンス周波数調整にて、解消しました。
上記4)について、施工しました。
本機は元々バックアップ用バッテリーを搭載していません。以下写真の通り、コントロール・ユニットのプロセッサ電源回路に常時4.5V掛以上掛かるように、CR2043×2(直列)のバッテリーホルダーを逆流防止ダイオードを介して接続しました。(TP1に取付)電源ON時は5.6V供給されるため、バッテリーからの電流は遮断されます。バッテリーホルダーは、本体上蓋内に置いていますの、電池交換も簡単です。
上記5)について、IF、RF、PLLの精密調整を実施しました。SSBは-140dBmから復調します。送信出力は定格+α(誤差範囲)です。かなりGoodな個体に仕上がりました。以上にてC/Oであります。
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今日はココまで・・。
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