IC-375 PLL離調ほか【2017/03/22】

by

 おはようございます。東京のサクラが開花しました。今朝は良いお天気ですね。気分も爽快!! 午前中はサプライヤ回り、午後は丸の内で打合せです。今日も頑張ります!!! おっと、今朝はWBC準決勝中継でした。TBS系列でオンエアです。

調整のみで回復した

 送受信が「歯抜け状態」のIC-375をお預かりしました。ご連絡頂いている内容を確認しました。送信状態でVFOを回すと所々送信されない周波数があります。その周波数で受信してみると、ご指摘の通り受信もNGです。明らかにVCO異常の症状です。受信感度も低下とのこと、こちらは送受正常状態に戻さないと確認ができません。(VCO出力低下でも感度が下がる可能性があるため)

 以下にまとめます。

PLLユニット内(PA・電源ユニットの真下)、VCO(LCL)ロック電圧が大きく乖離

【ご依頼内容】

  • 1)送受不可となる周波数がある
  • 2)受信感度が低い
  • 3)その他

 について、修理のご依頼を承りました。

【症状・処置】

上記1)について、PLL LCLのロック電圧異常です。1V @435.000MHz のところ、2.67Vを観測。適正化しました。LCLのTc離調ですね〜。本機のトリマーはココがユルユルになってきます。まだ大丈夫ですが、再発の際には交換が必要です。

上記2)について、RF、IF離調にともない、30dB程度感度低下していました。フルトラッキングで適正化しました。 こちらも大きくズレてます。SSBでは測定限界の-140dBmでの復調を確認しました。-同時にSメーターを規定値に校正しました。107dBm=S1 -85dBm=S9 -67dBm=+60dB

上記3)について、その他として送信出力が全バンドで5W以下になっていました。2)同様に各部を調整し、 13W程度の出力を確認しました。

-107dBm / 1KHz 3.5%
-107dBm = S1
-85dBm / 1KHz 3.5%
-85dBm = S9
-67dBm / 1KHz 3.5%
-67dBm=フルスケール
測定限界感度で復調確認(SSB)
出力調整 5W → 12W〜13W

【使用部品】

なし

【処置後】

 ご依頼の修理箇所について、正常に動作することを確認しました。

 

 

Related posts

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。