HX-640 修理完了 【2017/02/14】

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 おはようございます。今朝も快晴です。今日は徒歩にて2kmほど歩いてきました。少々温かい気がしますが、対岸の房総では雪が舞っているとのことでした。今朝は朝一で湘南出張、ラボワークは夕方からです。本日も宜しくお願いします。

ご出場!

修理完了! 

 HX-640の修理を終えました。 既にお伝えしている通りですが、お復習いしておきましょう。まず本機は「送信不良」修理のオーダーを頂戴しておりました。オーナー様によりますと「オーバードライブしてしまった・・・」とのことです。本機は50MHzをHF各バンドにコンバージョンさせるトランスバーターですが、クリコン→LPF→ドライバ→ファイナルという構成です。過大入力ということでクリコン部の故障も疑いましたが、逝かれたのはドライバの2SC1971のみ。コンバージョン後の波形が汚いバンドもあったのですが、ファイナルの手前では割とキレイな波形に成っている様です。2SC1971は国内在庫が枯渇しているため中国から仕入れ、6個中最もhFEがが高い一個を選別して使用しました。LPFもキッチリ調整し、各バンドで50Wの定格出力を確認しています。その他として、14MHzのみ300Hz程度ズレていたので、局発周波数を調整しました。テスト時に21MHz、28MHzでSWRワーニングが点灯しました。こちらはディテクター回路の離調、反射波検出のTcを調整して解決。チェックアウトです。

FT-736MX 異常発見できず・・・

 先週末から検査しているFT-736Mです。こちらは「送信時にLCDブラックアウトする」とのご報告を頂いている個体ですが、144MHz・430MHz・1200MHzとも特に異常はありません。145.000MHz、433.000MHz、1295.00MHzの各モードで送受共に正常でした。事象的にはPLLアンロックが送信時に発生している様な状況であったと思慮します。VCCロック電圧が送信時に異常値になるなどが考えられます。例えば、「空中線回路の異常等でSWRが悪化すると、ファイナルに負荷が掛かり異常電流が流れて、電源に負荷が及び一時的に定電圧回路の電圧が降下する」などの可能性を考慮しました。何れにせよ写真の通り正常送信中です。(モニター受信も問題ナシ) 既に16時間以上電源を連続投入し、FMで連続送信(最大出力:3分)を断続てきにテストしていますが、異常は見当たりません。現在、ラボ所有のAC電源ケーブルを使用して検査していますが、同梱頂いたケーブルも検査してみます。その他、事象発生時の状況について更に詳しくお知らせ頂くよう、オーナー様にご連絡します。

 本日は筐体を分解しケミコン劣化を中心に検査します。

 小生は出張です。ラボワークはお隣のラインでFT-736MXのチェックが続く予定です。

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