TS-930 / TS-780 作業中【2016/12/08】
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おはようございます。南関東は青空が広がっています。午後は気温が上がるそうですが、早朝は2度まで下がりました。昨夜は2時過ぎまで決算作業、、、寝不足です。何とか今週中に作業は終えられそう。(ホッ・・)
忙しいのでチャッチャ行きましょう。笑 小生の決算作業を尻目に第一ラインでは着々と整備作業を進めています。少し覗いてみましょう。TS-930とTS-780の平行作業中であります。
TS-930 ロック電圧が上昇気味・・・
VCOのロック限界は13.5Vですが、VCLとVCHのロック範囲が狭くなっています。しかも上側で発振気味・・・。発振すると14.7V(VCCがそのまま流れる)で固まってしまい、調整が効かなくなります。この時にブラックアウトを発生します。しかも一度この状態に陥ると、VCM(14MHz)に逃げない限りLを回してもアンロックのままになります。PLLユニットのケミコンを外して行くと、47µFが全て容量抜けしていました。22μFも劣化していますが、在庫が無いため取り寄せ中です。PLLはケミコン全交換、SIGNAL UNIT側のVCL、VCM、VCMの2SK19も2SK192に交換しましょう。またVCCが15.7Vと少々高めです。電源の7818の出力電圧が18.7Vなのが気になります。VCO内のバッファアンプが触れないほど熱くなってます・・・。状況的にケミコン劣化、温度上昇によるFETの暴走を疑っておりますが、じっくり行きましょう!!
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TS-780 ニコイチ作業完了
まさかTS-930とTS-780をニコイチ?? そんな訳はありません。www TS-780の「メッチャ綺麗な動かぬ個体A」と「動くが残念な外装の個体B」を足して二で割る作業であります。勿論、良い部分を残すことになります。口に言うのは簡単ですが、コレがエライ作業であります。動作中とは言え、古い個体ですので基板を脱着しただけで導通不良が発生するリスクを伴います。吟味の結果、温存(使用)する部分を以下の通りとしました。
- VFO・エンコーダー・・・A
- フロントスイッチ・VR群・・・A/B
- ボタン類・・・A
- ロジック回路・・・B
- PLLユニット・・・A
- IFユニット・・・A
- RFユニット・・・B
- LPFユニット・・・B
- フロントパネル・・・A
- アッパーケース・・・A
- ロワーケース・・・A
- フロントダイキャスト・・・A
- フロントパネル・・・A
- シャーシ・・・B
- 電源ユニット・・・B
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こんな感じです。リードジャンパは30本弱あり、直付けされた多芯フラットケーブルを基板から外して移植するなどの作業をともないます。一部のケーブルを新品交換しました。VFO・エンコーダーはAは完全にアウトで、Bのモノを使わざるを得ませんが、こちらもエンコーダーが草臥れています。このVFO・エンコーダーはTS-780オリジナルなので、良品が手に入れば交換した方が良いでしょう。タイト状態で使用すれば問題ありませんし、ステップロックするFMCHモードでは少々滑ることもありますが、何度か回転させれば使えます。エンコーダー内部を分解整備できるか検討してみますが、VFO・エンコーダーエラーは経年劣化するので「気にしない」のが一番!! またメータ照明が何れも球切れしていますので、高輝度LEDに交換しました。とても良い雰囲気です。ニコイチ移植しているので、少々エージングが必要です。ウットリするほど美しい個体です。