サイトアイコン 二子玉日記

FL-2100B 修理完了! / IC-275着手【2016/10/06】

 おはようございます。昨夜は強風にビビりまくり・・・。ろくに寝てません。皆様ご存知のアレが心配で・・。汗 まぁ“よく耐えてるな〜”と思います。当初予定では1年で竿交換のハズでしたが、2年は保ちそうな勢いです。ということで、アンテナは無事でした。

 インジケーション・ランプ切れ、メーター動作不良でお預かりした個体です。まさかの魔改造で少々手こずりましたが、無事に修復完了です。

PWRランプについて

加工中の麦球

 オーナー様からは「ランプがもぎ取られている」とお知らせ頂いてました。パネルを外してみるとホルダーとともに麦球が落ちていました。・・・・球切れしてます。トランス一次側の電源SWを入れ、二次側に出てくるAC13Vに直接繋がっているのがPOWERランプです。即ち耐圧は15V程度必要ですが、現在12V耐圧の麦球しか入手できません。球の外径も小さく、そのままではホルダーに装着できないので、熱伸縮チューブとギボシカバーを加工してスペーサーとしました。収縮チューブには色んな径のものがありますが、何パターンからあると重宝します。当ラボではRSコンポーネンツより色んな種類を仕入れてます。ww 13Vタップの実電圧はAC14V程度です。12V耐圧のランプを使用するには分圧抵抗を入れる必要があります。球の内部抵抗は22Ω程度ですので4Ωで分圧すれば合成抵抗値は26Ωとなり13V時の消費電流は0.5Aです。分圧抵抗に掛かる電圧は2.4V程度ですから、2W程度の金属皮膜抵抗なら十分です。手元に6.2Ω 10Wの金属皮膜抵抗があったので、これをAC13Vと麦球の間に入れることにしました。

OPERランプについて

ランプ×2 復活!!

 こちらは麦球が外され、豆球がソケット無しで自半田されていました。しかも簡単にビニールテープを巻き付けただけの絶縁対策です。実際に触れただけで剥がれ落ちました。周囲には一次側のACが電源SWに引き回されています。ショートしたら・・・・・。かなり恐ろしいことなります。こちらはPWRと並列にSTBY/OPERATEスイッチを介する形で配線されています。PWRランプ同様の処理を施して麦球に置き換えました。

プレート電圧計について

 単純にメーター裏の端子からリード線が外れていました。メーターのヒゲ線は切れてません。こちらはリード線を半田付けて修復完了です。

SWR/IP電圧計について

分圧抵抗器×2と新規配線(右側の赤0.75SQ AW線)

 いや〜〜〜〜、信じがたい配線です。メーターは単純な2極の電圧計で、倍電圧整流回路のマイナス側とGNDの間に挿入されたシャント抵抗の両端電圧を測ることでプレート電流値を表示する仕組みです。こちらはFT-2100Bの親機であるFT-101にも同様の回路が採用されており、最悪部品流用も覚悟していました。シャント抵抗は0.5Ω程度の抵抗特性を維持しているので、交換の必要はなさそうでした。ところが、本機の電流計のターミナルは2つともGNDに落ちています。????? しかもご丁寧にケース接続されていました。何を勘違いしてこの様な配線をされたのか???ですが、シャット抵抗を使用した電流計の原理を理解せず、両端がGNDに落ちているように見えたのでしょうか。しかも配線に使用されている線材は、ブレッド・ボードに使用されるような被服が耐熱処理されていない針金線です。これも恐ろしいので撤去・・・。0.75SQのAW線に置き換えました。倍電圧整流回路付近に配線するため、見た目重視(笑)でキレイに引き回しを行っております。GNDに落ちていたメーターのマイナス端子リードはSWR/IPスイッチに配線しました。

タップを200Vに戻して終了!

 一通り施工して、動作確認の為に100Vタップで電源投入。電圧計は2200V付近を示しています。100Vで使用すると電圧降下が顕著ですね〜。本来は2400Vであるはずですが・・・。PWRランプもバッチリです。TXリレー回路とエキサイタのPTT出力、ALCも繋いで無線機から押してみることにします。変調は掛けずにPTT操作だけ行うと。のリレーも反応している様子が確認できました。OPERランプも正常に点灯しています。PTTを操作するとIPが流れるためメーター動作も確認できました。両メーター、両ランプとも正常に動作しているようですね。エキサイタから50Wで押し、500Wオーバーの出力も確認しています。6個のコンデンサの足下に電解溶液らしい汚れが見つかりコンデンサーの劣化を疑いましたが、単なる汚れでした。ホッ・・・。どうやら、何方かが弄り倒したためカオス状態に陥っていたようです。内部は2400Vの高圧が掛かっています。付け足し配線などありえませんョ。火事にならず良かったです。

針金線・・・マジすか?
ナント、首がはねられてる

 そういえば、最初にビス欠損とお伝えしましたが、欠損ではなく斬首状態で、ネジ軸が本体に埋まっていました。こちらは手を付けていません。

にも着手しています

 周波数表示がおかしいとのことでした。VFOを左右何れに回しても、周波数が上がって行きます。これはエンコーダー故障ですね〜。本機ではポピュラーな症状です。さて、本機のエンコーダーはメーカー特注で当時のアイコム機で使い回されていたパーツです。流石に古すぎてメーカーにも在庫がありません。エンコーダーを分解修理するしか術はありません。・・・。片側のデジトラからパルスが出てません。交換で直れば良いのですが。とりあえず部品は発注しました。

IC-275 ロータリー・エンコーダー

 

Tags: FL-2100B, IC-275, 無線機修理

Related posts

モバイルバージョンを終了