HL-1Kfx(その1)【2016/09/06】

by

 おはようございます。今朝は嘱託先の会議出席の為、赤坂詣であります。今月は(も)イレギュラーな予定が差し込まれているので本業の無線機修理は終日対応で作業中。逆順となったHL-1Kfxの修理を終えました。

15Aヒューズの溶断を確認

こちらが1号機です!
こちらが1号機です! (修理完了)

 本機にはACインレット直後にホット側・コールド側にそれぞれ15Aヒューズが取り付けられています。お預かりした際、ホット側が溶断しているのを確認しました。内部を一通りチェックし電源SW(本機の場合ソリッドステート・リレー)手前、その後ろの防護SWとトランス1次側に至る線路上の短絡が無いことを確認して手持ちの10Aヒューズを入れて電源を投入したところ、やはりホット側だけが瞬断しました。過電流の原因は短絡とは限りません。トランス2次側も疑うべきですが、ACのホットだけがキレまくる状態が気になり、トランス1次に付いているバリスタ(サージ・アブソーバー)2個を外して巻線抵抗を測定したところ1.7Ωです。少々小さい気がするのですが・・・まさか。過去に二度ほどトランスが壊れた無線機の修理を担当したことがあります。2次側のブリッジも疑うべきですね・・・。冒頭に書きましたが、本機は大電流が流れるため電源SWは間接制御方式です。トランス3次の常時出力を整流し、ACホット側に挿入されたソリッドステート・リレーを制御しています。最初この辺を疑ってリレーや小電力ブリッジ(リレーON/OFF用)をバラして導通テスト行いました。何れも問題ナシ。

ハイ、やはりブリッジ故障が原因でした

ブリッジ交換
ブリッジ交換

 最初からココを見てれば良かったと後悔・・。入力側が見事に全通状態です。ここでまたもや疑問が。以前このリニアのACインレット(ラインフィルタ)を直したことがあります。その際に最大電流値が定格を超えて溶断、その際にも電流値の余裕をみて大容量タイプに交換したのですが、今回も同様で、IDの最大電流が25A程度なのに、ブリッジの定格がギリギリの25Aです。定格ギリギリというのはどうにも解せません。大容量のデバイスを取り付けちゃうとお役所が煩いんでしょうか。ALCを開放しただけでキロ超えしちゃうから・・。壊れやすいのも如何な物かと思いますので、35A定格のブリッジに交換しました。ファイナルをデカくするわけではないので問題無いかと思います。 HL-1KfxはALC接続は必須ですョ! 

 

 

  • Aperture: ƒ/2
  • Camera: 501SO
  • Focal length: 4.23mm
  • ISO: 400
  • Shutter speed: 1/32s

Related posts

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。