FT-847 100W化、FT-101ZSご入場 【2016/08/26】
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おはようございます。午前7時に30度を超えている横浜地方。今日も暑い一日になりそうです。お盆で停滞した無線機修理の集中対応中、ft-847は100W化はチップ抵抗の取り外しとメーター現示の再設定(プロセッサ書換)を実施しました。ロードテストの結果問題無ければc/oとします。ft-101zsがc/iしました。こちらは購入後箱に入れたまま長期保管されていた個体です。
チップ抵抗の取り外し

前述の通り、FT-847の増・減力改造はチップ抵抗の取付(短絡)で行います。RFユニットにある送信出力設定VRがU/V/50/H/HDと並んでいて、それぞれVRとグランドの間に入っています。今回はコレを撤去してジャンパ短絡させました。脱着の際はプリントパターンを剥離させないよう、注意しながら作業します。チップ・フィールドは1ミリ以下と狭いためフラックス処理を行います。5個のチップ抵抗を外して、リードでブリッジさせました。これで、HF〜50MHz=100W、144MHz〜430MHz=50Wが出るようになります。隣の半固定VRを調整し終端出力計でそれぞれの最大出力に設定します。Poコントローラーを回して出力アップ・ダウンが機能することを確認したら電源OFF。サービス・モード(裏コマンド)で起動します。各モードのメーター現示をセットしてパラメーターを保存すれば作業は終了です。
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取りあえず試験台に移しました。ALCは問題ナシです。静音化については、顕著な効果が期待できない為見送っています。断続的に送受信とPo増減を繰り返し、問題がなければc/oとします。
必ずJARDの保証認定を受けてください
FT-101ZSがご入場

101Zシリーズのベースモデル(非デジタル・10W機)です。長期保管個体とのことで、大変キレイな個体です。湿度が高い場所にあったようで、内部には少し錆が出ています。外装ではプレートつまみ裏のアクリル板先端が折れていました。こちらはストックがあるので交換可能です。整流部の電解コンデンサーは一部液漏れしており交換を要します。電解溶液が不着していた金属部分の一部も腐食しています。送受信は可能ですが、μ同調がズレておりプリセレクタの位置が送受で異なります。週末対応で週明けc/o目指し頑張ります!!