IC-726 作業終了です 【2016/08/03】
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おはようございます。今朝の横浜北部は少々気温が低め、過ごしやすい朝を迎えています。これから気温が上昇するとのことで、午後にはゲリラ豪雨も予想され、外出の用事はチャッチャ済ませましょう。
ic-726はc/oです

昨日は集中的に無線機2台を仕上げました。まずはIC-726のダイオード交換です。1SS53が着荷し、早速交換作業を進めました。当初診断の1.9MHz、18MHz、21MHz、24MHz、28MHzに加え、50MHzもNGです。1.9MHz〜21MHzまでは入力側のダイオード、28MHzは出力側、50MHzはBPF・プリアンプ基板へ繋がるジャンパーピンの根元が基板から剥離し導通が無くなっていることが判明しました。スイッチング・ダイオードが大量に逝かれるケースは初めてですが、アンテナから規定を超える強力な信号でも入ったのでしょうか。以前、サブ受信機に使用していた無線機にマスター送信機の送信出力を誤って接続してしまい、受信アンプが破壊されたとのことでお預かりした個体がありましたが、その時の状況に似ています。修理の結果、全バンドとも感度が復活しています。
TS-830S 照明LED化と周波数飛び現象の解消


オーナー様からの追加ご依頼で、全照明のLED化を実施することになりました。また、当初白色LEDをメーターに入れましたが、こちらは周波数カウンターの色味に近い青味掛かった白色に変更です。VVFOユニットの2個も交換です。FIXボタンの粘りが酷いのとモードセレクタがぐらついているので、フロントパネルも脱着して調整しました。ここまではハードル低め・・・。問題は、QRHですね〜。やはり原因はAFユニットの9Vラインです。

ここは9.0V±0.05Vの範囲内になければダメですが、9.00Vに調整しても突然9.7Vに飛んだりします。この時に周波数ズレが発生します。9VはPLLユニットに供給される他、IFのALCメーターアンプにも供給されるため、送信時のALCメーター動作も異常値を示してしまいます。多くはVR4の劣化によるものでした。(前回修理した別個体でも同様の事象が発生)VR4を外して接点復活剤に漬け込み丸1日放置したあと、何度か本体を回して基板に戻しました。一応9Vは安定し唐突に周波数が飛ぶことは無くなりました。こちらは1週間様子を観させて頂こうと思います。