FL-7000 作業続行を阻むもの 【2016/07/26】
by
おはようございます。朝から嫌なニュースが飛び込んできました。近隣の相模原市で凄惨な事件が発生しいる様です。(10日前にすぐ近くを通った)朝の一報を耳にしたとき「日本でもテロが起きたか!」と思いましたが、これもテロですね。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りしたいと思います。

本題に入ります。週末に入場したfl-7000の現況についてお知らせしたいと思います。こちら「点検」名目でお預かりしておりますが、AC電源ケーブルのコネクタが外されており試験の実施が出来なかったため、ケーブルを損傷しない様に電源ケーブルのエクステンションを製作し電源投入しました。電源は入りましたがステータスが”WAIT”から”REDAY”に変化しません。200V設定になっている可能性もありますが、会社のHPでも告知している通り200Vの試験は当ラボでは実施不可能です。また、プロテクション・モードに引っ掛かっていることも考えられるので、何れにせよ本体カバーを開ける必要がございます。上蓋4箇所のネジの内、フロント左側とリア右側の2箇所でネジ頭が崩壊しているのを確認しました。浸透潤滑剤を使用しフロントに関しては外すことが出来ましたが、リアはネジ頭が半壊しているため手のつけようがありません。(インパクト・ドライバーも歯が立たず)こうなるとネジ頭を粉砕するなどして外すほか為す術がありません。工業用グラインダーと十分な養生を施さないと上蓋を損傷する恐れがあり、ラボ内での作業続行は不可能と判断しました。提携の板金業者さんに相談したところ、ネジ頭粉砕・ネジ芯取り出しに15K円(税別)掛かるとの見積をもらいました。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
その他のネジに関してもかなり強力なトルクで締め付けられており、JIS規格の工業用ドライバーで回さないとネジ頭をなめます。以前リニアアンプのファイナルを交換した際、トランジスタを固定するネジが同様の状態で、この時は交換予定のトランジスタしか傷付ける恐れが無いことから、ハンド・ルーターでネジ頭を削り落としましたが、今回は一寸厳しいですね〜〜〜。本機は使いやすいリニアアンプですし修理できれば良いのですが、中身についても詳細な検査を実施する必要があり現時点では見通しがたちません。
追記:
板金業者に持ち込み、無事にネジの抜き取りに成功しました。ラボに持ち帰り検査中です。
相模原の惨劇には、ご冥福をお祈りします。
http://www.engineer.jp/products/nipper/np04/np04/pz-55
これでもだめですかね。
以前TVで紹介しているのを見て欲しくなりましたが、高価なのでまだ購入していません。
DBVさん、こんち・こんばんは。ww
マイナスドライバーを充ててハンマーで叩き溝を作ってから、インパクト・ドライバーで回すと大概は外れます。何故かコレは半端ないトルクで締め付けられていてビクともしません。結局、板金屋さんに持ち込んで、大きめのインパクト・ドライバーで強引に回すことができました。ネジ芯にドリルで穴を開けて逆ネジを切ってスクリュードライバーの様に外すやり方もあるのですが、ステンレス・ネジだと上手く行かないようです。
コマーシャルでもよくねじ山を潰してしまって、機構屋さんにお願いするケースがあります。ドライバーがへたっている場合と、電ドラでやってしまう場合がほとんどです。化粧板くらいならとりあえず固定されていれば十分なのですけどね、トルクをかける意味ないし。
オーナー様は電圧が200Vになっていることをご存知なかった様なので、きっと前のオーナーが電ドラで大トルクを掛けちゃったかな?? ネジ頭崩壊は規格外のドライバーで開けようとしたか、しっかり押し込まないで舐めちゃったか・・・。いずれにせよ外せたので結果オーライです。w