IC-375、FT-726 同時入場 【2016/07/07】
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七夕ですね〜。平塚は賑わっていそうです。小生は朝から月一の検査入院、ブログは予約投稿させて頂きました。そんな訳で無線機を溜め込んでしまう恐怖が脳裏を過ぎっております。
そうならない様に、せっせと半田ごてを握るBVXであります。汗 今週も怒涛の如く作業を進めておりますが、業務機の差込が入ったりとグチャグチャです。取り敢えず、小生自身の担当で、HL-350Vdx×2台、IC-375、FT-726まではカルテを起こしました。HL-350Vdxについては昨日ご報告した通りです。現在、オーナー様に発生状況の詳細について伺っているところですので、一旦ラインから降ろしました。
IC-375 受信ノイズ発生
オーナー様から「受信時にPLLロック電圧異常と思われるノイズが発生している」とのコトでIC-375をお預かりしました。もはやBVXラボの常連になりつつある機種ですね。以下の通りに診立てました。
症状については、電源投入直後から10分程度顕著なノイズ混入を確認しています。
・時間が経つと治まる傾向にある
・モードに関係なく発生
・発生時Sメーターが小刻みに動く (SSB)
・発生時に周波数変動しない (SSB)
・治まった後に、入力信号を増減すると再び事象が発生する (-140dBm〜-70dBmを入力)
・430MHz帯全体で発生する

以上から、RF〜IF受信回路上の増幅素子劣化、ケミコン劣化、ハンダ付け不良などと診断しました。発生箇所の特定が極めて困難であり、広範囲に渡り、素子・ケミコン類の交換が必要です。ご指摘のPLL不安定に関しましては、ロック電圧、VCO/LO周波数の変動、及び離調などもなく考えにくいと思われます。個体年齢と修理コストとのバランスを鑑みると大掛かりな修理が得策か否かをご検討頂きたい旨、ご連絡申し上げたところです。仮に作業に踏み切るとしても、ケミコン交換などは一斉総交換した方が効率が良いので、タイミングは今ではない気がしますねー。ノイズは気にしなければ実運用に支障を来すレベルでもございません。もう少し様子見で如何でしょう。
FT-726 アライメント

6エリアの常連オーナー様からのご依頼です。JARDさんのスプリアス・チェックから戻ったばかりとのことです。144と430のユニットが実装される個体で新スプリアスもクリアしました。144MHzのパワーが低めでQRHが多め、これらの調整をご希望です。まず本機の144MHzユニットは終段の定格入力がDC30Wですので、15W程度出ていれば正常です。実際には10W程度でしたが、まぁこんなもんかと思います。石的には25w程度まで引っ張れますが、ここは定格通りの出力にキチンと収めることにします。既にスプリアスを測定しているので、この数値は絶対厳守です。144MHzのユニットを着脱しALCゲインを調整しました。10.8MHzのトラップを調整したところスプリアス特性は更に良くなりましたので、ここは大手を振って頂いてOKかと、、。笑 QRHについても測定上は極普通でした。この当時の無線機にしては十分安定していると考えます。せっかくなので144MHzのRXと430のTX/RXも調整しておくことにします。諸々の測定結果は後ほど、、、。
- Aperture: ƒ/2.2
- Camera: iPhone 6
- Focal length: 4.15mm
- ISO: 250
- Shutter speed: 1/20s
何事もメンテナンスが肝心ですから、ご自愛くださいねー
NWXさん、毎度ありがとうございます。ブログ投稿は1日時差がございまして、本日既に病院を出ております。w 諸々の数値が悪化中で本日から生活態度の見直しであります。汗