TS-830S 最終コーナー 【2016/06/03】
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おはようございます。昨夜はHAMSTARのテレカンに参加、RRS-Piのリリース日が決定しました。まだ、正確にはお伝えできませんが、月内であることは間違いありません。小生のブログでも逐次お伝えします。
怒涛の6月進行であります。複数担務のうち、B2B絡みの案件が立て込んでおります。某学校法人所有・航空保安施設点検の資料作成に追われ昨日からデスクワーク、今朝は測量屋さんとの打ち合わせのため、新宿に向かっておるところであります。コレが終わったら、ラボに戻って無線機修理です。ww
ts-830 最後の最後で、またトラブル発見

一緒にお預かりしている外部VFOのVFO-230を接続したところ、外部・内部ともVFOが正常に操作できません。問題を切り分けるため、休眠中の小生所有TS-830sを引っ張り出しました。こちらは、14MHz以外は送受とも正常な個体です。外部VFOを繋いだところ正常に機能しました。となると、やはり修理個体に何らの原因があるということです。やっぱりPLL周りでしょうか、、。因みに、AGCラインの修理も未だ途中です。既に故障箇所は特定しており交換部品到着を待っているところですが、これはAFユニット上の9Vラインの定電圧トランジスタです。本機の9Vラインはここが源で各ユニットに供給されています。3.6Vラインとともに、±0.05v以内という厳格な規定値が要求されますが、何故か12V弱掛かっていました。調整用半固定VRを回しても反応がないことから、ユニットをバラして調べたところ、レギュレータに使用されている2SA473のコレクタとエミッタが内部でショート、上流の電位がそのまま掛かっていました。その為、SメーターAMPの2SA1015のエミッタ側電位が上がってしまい(既定値4.8V、実測値6V)、トリガーとなるAGC電流が流れ込んでベース電位が上がっても十分な電位差が発生せず、メーターが正常に振れない状況です。ここ以外は9Vが12Vに上がっても、特に問題はないと思っていましたが、PLLの発振も、もしかするとコレが原因かもしれません。
2SA473 流通在庫を確保

店頭には出ていないようですが、サプライヤーは流通在庫を把握しているようです。外部VFOの問題は、また別だと思われますが、内部VFOがしっかり動作しているので、修理は可能でしょう。何れにしても重篤状態は既に脱しています。受信感度、送信出力ともに、問題ない状況に復活しました。(^ ^)