FT-901 リフレッシュ工事 【2016/05/18】

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 おはようございます。今朝も「トト姉ちゃん」とともにブログアップ中、横浜は清々しい朝を迎えております。ラボの玄関に積み上げられたダンボール箱の山も徐々に減ってきました。

 GW前後は20個の段ボールが積み上がっていましたが、2ライン+1ライン体制にて波動対応した結果、ペースを取り戻せたようです。小生も修理作業以外の担務があるので、全リソースを投入できないのが痛いところでありますが、修理部材さえ手元にあれば深夜・土日でも作業はできるので、時間配分を最適化して頑張ってます。

先行中

詳細検査中のFT-901DM
詳細検査中のFT-901DM

 現在3台同時進行中ですが、部材調達が不要なFT-901の作業が進行中です。オーダー内容の「ヒーターON時・感度低下」の症状については、2日間ロードしても発症しません。ヒーター回路がアース短絡していると、異常電流が流れて電圧降下が起きます。真空管周り(ドライバ・ファイナル)ともに異常は見られず、ヒーターSWのリークに関しては、内部洗浄と絶縁確認、周囲の埃除去で対応済みです。また「M LEDが常時点灯してしまう件」は、メモリ動作中にLEDが点灯するもので、データが無いEXTを選択して上書きすると消灯することを確認しております。サービスマニュアルに動作状態に関する記述が無いので、この状態が正常か否か不明ですが、回路図を見る限り、正常に動いているように見えます。メモリーユニット自体は少々くたびれていますね。こちらはフェーズディテクタの出力レベルが低く、周波数が数百Hz低めにロックされてしまいます。ICはディスコンですので、それ以外の有効手段としては周辺ケミコンの総交換程度です。但し結果が保証できませんし、個体年齢とリストア・コストのトレードオフ・バランスを検討する必要がありそうですね。

Poメーターはダイオード損傷  

 RECTのケミコン類は今の所問題ないと思います。予防交換はもう少し先で良いかもしれません。変調音とAF出力へのリップル混入は十分低いレベルです。PTT操作時に20回に1回程度の割合で、変調が出ないケースがありました。リレー周りは手当が必要かと思われます。昨日ご報告したPoメーター不動の件は、方結後ろのダイオード不良によるものでした。適当なシリコンダイオードでバイパスしたところ、Poメーターが動きました。規格に合う代替のダイオードにリプレイスすれば修理可能です。周波数カウンターはプリスケーラーを校正したところ正常周波数を示すようになりました。

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