FT-101E (その2)大量スプリアスに唖然 【2016/04/20】

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 おはようございます。今朝もiPadProで寄稿中です。最近は伝票作成もコレ一台で済ませています。いや〜、iPadがこんなに快適になるとは驚き。とにかく文字入力がスムースです。ソフトウェアキーボードでも、スマートキーボードでもイライラは皆無です。 移動中のアイドルタイムが勿体無いので、電車の中でブログ執筆ができるというのは本当に助かります。

2016-04-19 23.19.57 (その2)との戦いに新たな進展です。「発振」に悩まされていましたが、寄生発振が原因である可能性が高まりました。1stMixの出力成分に大量のスプリアスが含まれており、スペアナを繋いでMixユニット内のTc1〜Tc3を調整したところ、ある程度スプリアスが抑制できました。

 

 

 

修理中に新たな故障が

トリマーの補正コンデンサーも全交換必至
トリマーの補正コンデンサーも全交換必至

 古い機械の修理に付き物なのが「修理中の新たな故障発生」。そもそも寿命が近づいている部品だらけですので、少し負荷を与えただけで壊れます。まぁ、納品後に起きるよりはマシですが。今回も調整中に次から次へとコンデンサーが逝かれます。「さっきまで正常に動いていたのに???」、突然針が動かなくなったり、送受信出来なくなったりは、当たり前です。先ほどもスプリアス抑制調整中にハイバンドがパワーダウンしました。真空管(ドライバー、ファイナル)は生きています。前述の通り、FT-101シリーズはRF部の各所に使われている高耐圧の80pFが餅の様に膨れ上がっていたら即交換。間違いなく容量が低下しています。また、今回修理したドライバ段の300Vラインのブリーダー抵抗も、正常の様に見えて抵抗値が大きく変わっている場合が多々あり、この症状から暫く経過すると焼け落ちます。101の定番故障箇所ですなぁ。今回はドライバ段の手前からRF電圧が低下していますから「手前のカップリングコンデンサーあたり???」。

2016-04-21 09.40.21 高耐圧の3pFと470pFを疑い、トリマー基板を取り外して、12BY7Aの真下にあるフイルムコンをチェックしました。何も容量は正常です。1.9MHz〜3.5MHzはドライバ出力が5V、出力換算で5W@50Ω出ています。これだけあれば6JS6Cを十分推せますが、14MHz以上は500mVしか出てきません。12BY7Aも交換して試しましたがダメです。周波数特性がある部品は、コンデンサー、コイル・トランス、半導体くらいですが、RFユニットから12BY7Aの間には数個のコンデンサーとコイルが在るだけで、ローバンドは通過してハイバンドは「通せんぼ」となる様な部品はないのですが・・。SSGで突っ込んで観てみます。また、同調回路の補正コンデンサーの多くが劣化、離調が著しいため、総て交換が必要と思われます。結局、交換部品点数は40個を超える勢いです。

 

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