FT-101E(その2) 最終調整 【2016/04/19】
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おはようございます。今日は午前・午後に会議招集が掛かっているので、修理作業の方は暫しお休みです。FT-101Eの送信部修理も最終コーナーに差し掛かっています。
トラップだらけの固体との戦いでございました。故障箇所を整理しておきましょう。
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- USB復調できない・・・MODユニットUSB側OSC発振不良
- 受信周波数不安定・・・VFO故障・RIT故障・電源部電圧不安定
- 目的周波数にて送信不可能・・・IFユニット送信キャリア不送出
- ハイバンド送信時の発振・・・ドライバ・ファイナル周辺のコンデンサ・RFC劣化他
- 送受切替時の受信感度低下・・・リレー接触不良
- 電源部電圧降下・・・大容量コンデンサー 容量抜け
これはもうセミ・レストアと言ってよい内容です。交換部品だけで20点を超えました。予防交換ではなく総て故障による交換です。高圧部のケミコンは全滅でした。セラコンも餅の様に膨れあがった物が多数みられる他、容量抜け・リーク等で完全にアウトの部品が多数ありました。過去のブログを辿って頂くと見つかると思いますが、FT-101では定番と言っていい場所は、殆ど壊れています。例のYAESUブランドコンデンサは多分に漏れずアウトです。高圧セラコンは全て2KV以上の耐圧を誇る村田製の高圧セラコンに交換しています。
球ボケ??
6JS6Cは1本しか手持ちが無いため、別途調達が必要です。概ね各バンドで50w程度でていますが、プレート電流的にこれが限界かと思われます。ハイバンドで発生しているPA部の自己発振により、かなり草臥れてしまったようですね。
- Aperture: ƒ/2.2
- Camera: iPhone 6
- Focal length: 4.15mm
- ISO: 250
- Shutter speed: 1/15s