FT-900(その2) IC-706 ご出場 【2016/04/14】

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 お昼です。雨模様の南関東です。今週は嘱託先の会議がスキップされた為、ラボ・ワークに集中しております。月末には大型連休を控えているので、お預かりしている機材の対応に追われる日々であります。FT-101E(その2)は修理続行のご指示を賜りましたが、部材調達に時間が掛かるため、(その2)、の作業を先行させて頂きますのでご了承ください。

FT-900(その2)特に問題ナシ

リレー問題ナシ
リレー問題ナシ

 こちらは高出力時にリレーがバタつくということでお預かりしましたが、ご指摘の症状は再現しませんでした。恐らく、電源電圧が降下している為と思われます。安定化電源の容量不足が原因でしょう。リレーは動作電圧がシビアでして、例えば12V系のリレーですと多くの場合、10Vを下回ると開かなくなります。モノによっては11V程度でも動作しません。安定化電源は定格容量を超えると電圧降下が始まりますが、電圧が下がると消費電流が増え、イタチごっこ状態で更に電圧が降下します。即ち、13.8V定格の電源でもすぐに10V以下に降下します。恐らくそれが原因ではないかとご推察します。ラボ内で100W時の消費電流を調べたところ20A前後でした。電源容量的には30Aクラスをご推奨申し上げます。

 尚、フロント・パネルのバンド・スイッチに接触不良と思われる症状が発生しておりますが、タクトSWの入手が困難です。SWの構造上、洗浄剤の吹きつけも不可能なことから、手が付けられませんでした。動作確認したところ、他の箇所に不具合はなく、出力も概ね100W出ております。変調具合、受信感度も特に問題はございません。このままご出場とさせて頂きます。

IC-706 100W化

受信IF調整中
受信IF調整中

 元々100W機だったものを50Wに減力されたものとうかがいました。こちら、Jマーク無しの初期ロッドですので、内部SWの切替と、HF、50MHzのゲイン調整のみで100Wに戻すことができます。既にSWは100W側に切り替わっていました。(ww それだけではダメなんです) 1.9MHz〜50MHzの各バンド・各モードで100W以上でていいます。1.9MHzは出すぎかな・・・汗 ゲイン調整は14MHz基準で行いますので、ローバンド側が大出力になる傾向は、他の無線機も一緒です。こちらもC/Oです。因みに、受信感度はIF調整で10dB程度改善しています。

 

14.1000MHzで100Wに調整
14.1000MHzで100Wに調整
100W確認 14.1000MHz
100W確認 14.1000MHz
1.9MHzは・・・
1.9MHzは・・・

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