IC-375 進行中 RJX-601もご入場 【2016/04/05】
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おはようございます。花冷えの朝を迎えております。今週から定例会議が火曜日に変更になり、午前中は赤坂詣でであります。出場したIC-746が不調で戻ってきました。最大出力でCW運用中、数分で10W程度までパワーダウンするとのこと。
IC-746 再チェック【差し込み作業】
ラボ内でテスト中ですがオーナー様からのご報告頂いた症状が再現しません。色々原因を探っているところですが、ラボとオーナー様宅で異なる条件について考えた結果「回り込み」による発振に起因する出力低下ではないかと考えています。ラボ内では送信テストに空中線を使用せずダミーロードに喰わせますし、試験台の電源には大量のパッチンコアでRF対策を施している為か、回り込みは起こりません。無線機ケース周辺や電源ケーブルなど、色々なところにRFプローブを充てて漏れ出てくる高周波をチェック、あちらこちらで針が振れます。スペアナでスプリアスを測定したところ基本波以外に幾つものヒゲが伸びていますね〜〜〜。SWRは十分に低いと伺っていたので、考えられるところと言えばココくらいです。少々追いかけてみます。暫しお待ち下さい。
IC-375 改造箇所修復

こちら、CW端子が外され、その穴からデータ通信用のケーブルが引き出されておりました。現状回復をお望みとのことです。メイン基板を外し、半田面に直付けされているリード線類を外していきます。この状態で一度ケーシング、PLLは相変わらずロックしません。やはりPLL再調整・修理が必要なようです。20分程度放置するとホワイトノイズが上がってくるので、アンロック症状であるとみて間違いありません。ケミコンから漏れ出た電解溶液が基板に付着しているので、まずは洗浄から・・・。外見的にヤバそうなケミコンは10個程度ですが、同時期に装着された同容量のモノは交換した方が良さそうです。まずは幾つか取り外してサンプリング・・・。やはり容量抜けは進んでいるようです。PLLはロック電圧が規定値から外れていたので修正。一応、ロックするようになりましたが、OSC、ローカルともガタガタです。草臥れているケミコンを交換してPLLの調整から開始、全て規定値に合わせました。後はIF周り(恐らくBFOも離調している)の調整・修理です。
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PLLはロックするようになりましたが、OSCが不安定、突然50KHz飛びます・・・。OSCの裏側はシールドされているので様子がわかりません。このシールドを脱着に1時間掛かりました。。。汗 恐らくスルーホールが空になっていんでしょう。コテを充てると半田面が沈みます。盛半田で対処。シールドを戻してOSCをチェックすると、周波数が安定するようになりました。古い機械かつ温度補償TCXOではないので、コールドスタートから30分の間に0.3KHz程度ズレますが、実用上問題無いでしょう。ロードテストに移行します。
RJX-601 メンテナンスパック

久しぶりに601メンテオーダーが入りました。こちらはセカンド・ラインで施工中です。オーナー様の思い出の品の様ですね。小生もRJX-601で開局したクチです。6m AMで夜な夜なクラスメイトと井戸端会議した70年代が懐かしい・・。VFOダイヤルのメモリ修正、CAL周波数の51MHz化、FMナロー化、マイクアンプのHiFi化を実施しました。
VFOは50.000MHzと54.000MHzの両方を、それぞれLとTcで詰めて行きます。本個体は特性的にフラットだったので、オリジナル通り52MHz基準で校正しました。固体によっては、0.5MHz程度しか特性が出せないものもありますが、本個体はとてもブロードです。全域でキャリア3W以上、変調ピーク5W以上を確保できました。VFOのTcも改良型が到着されている最終ロッドでしょうか・・・。アイクアンプは毎度お馴染みの2SC1815GR/Yへ換装、NFB定数変更、カップリングコンデンサ(タンタル)のミューズ・アルミ電解化、ダイオード・リミッタのバイアス抵抗大幅にアップしFMデビュエーションの狭帯域化を行いました。CAL水晶は30.000MHz(51.000MHz用)に交換、残すは出場テストです。

- Aperture: ƒ/2.2
- Camera: iPhone 6
- Focal length: 4.15mm
- ISO: 250
- Shutter speed: 1/15s