作業完了 ロードテスト中

IC-821 ご出場 【2016/03/31】

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 おはようございます。横浜の桜はまだ八分咲き、今週末辺り花見日和でしょうか。天気がもってくれれば良いのですが・・。今週末は井の頭公園でJA1YSWの花見会が予定されており、少しだけ顔を出せればと思っております。

  ご出場

作業完了 ロードテスト中

 大変長らくお待たせを致しました。こちら、長期に渡り使用しない状態が続いていたようです。チェック時に以下の症状を確認しています。

  1. MAIN/SUBとも、スケルチが開かず、RXインジケーターが点滅
  2. OSC基準周波数が大幅に乖離
  3. ロック電圧異常

 1については、スケルチ回路の異常、或いはロジック回路の異常などが考えられます。IC-820/IC-821でよくあるケースとして、バックアップ電池(IC-820)の電圧が下がっている状態で長期放置すると、この手のトラブルが起こることがあります。IC-821の場合は不揮発性メモリを使用したプロセッサに載せ替えられているため消去方的に原因は前者でした。スケルチ回路周辺の基板接触不良によるものです。再ハンダ処理を行ったところを症状が改善しております。

 2については、Xoの30.2MHzが大幅にズレていました。逓倍後の60.4000MHzで確認していますが、ホット状態で調整してもケーシング後にアンダー・ドリフトするので、擬似的にケース内温度を再現して調整したところ、コールドスタートから30分後には目的周波数±0.1KHz以内に収まっております。十分暖気運転してからSSB/CW運用して頂ければ問題ございませんし、FM主体でしたら全く気にならないレベルです。もしもドリフトが気になるようでしたら、温度補償型のTCXOに交換されることをお勧めします。

 3について、アンロック状態になるほどズレはありませんが、誤差の限界に近い状態でした。こちらは規定値に調整しております。

 その他、BFOの精密調整を行ったほか、送受IF・RF周辺のトラッキングを行ったところ、何れも定格をクリアしました。通常の使用に十分耐えうる性能を回復していると思います。

 

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