CX-11A 作業中(2)【2016/03/21】
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おはようございます。薄曇りの横浜北部地方です。連休最終日ですが、本日は拙宅シャックを整理しています。月一度は大掃除しないと大変なことになります。汗 この連休は来客対応が続いており、買い物以外の外出もできず、深夜・早朝を掃除時間に充てております。
さて、平行作業中のCX-11でございますが、週末までの経過を纏めました。
受信回路トラブルシューティング
1)ミキサー回路のローカル発振入力をチェック
ミキサーの入力までは信号が来ているがローカル発振の入力が来ません。
2)PTOのミキサーの出力が出てない。

原因はPTOーA(VFO A)の出力の接触不良。脱着で出力を回復。これで不良個所は3か所目です。
3) BFO OUT回路の出力が止まっているのを発見
丸1日半を費やして信号を追跡、ようやくQ4が発振していないことがわかりました。水晶発振回路だが水晶がエミッタ側に接続されている特殊な回路です。水晶を外してネットアナでインピーダンスを測定すると水晶は正常に見えます。ほかの水晶に交換しても発振しません。
- トランジスタを交換 発振せず
- ベースのバイアスを調整 発振せず
- 出力のバリコンを回してみるが発振せず。
やむなく、部品を1個ずつチェックを始めることに・・・。

通常は故障の可能性の高いものから部品を外して交換しますが、いっこうに発振しません。コレクタ側に入っているコイルの抵抗を測定すると、なんと50Ωにありました。半田を溶かしなおしてやると、抵抗は0.15Ωまで下がりました。
通電するとようやく発振。 この部分で4か所目のトラブルをクリア

4)SGからの信号を受信してみる
-60dBmくらいまでは受信できるが、これでは受信機に使えあせん。A20基板 PTOミクサーの出力がない事を発見、いろいろ探してA26基板のJ5コネクタの接触不良が原因である事を突き止めました。ここで5か所目のトラブルをクリア。
5)残るはIF基板のみ

しかしIF基板の信号トレースは困難で、ついに基板を外して外に引き出して
本格的に信号をトレース。A8 IFアンプの入力はOKだが出力が出ない・・・。
この信号トレースは困難を極め、一日半格闘してようやくJ11,J12のクリスタルフィルターに信号を送るコネクタの部分で信号が途切れている事を発見、コネクタの脱着で信号が回復しました。
これで6か所目のトラブルをクリアしてようやく受信の修理は完了。
50uVの信号(S9相当)をようやく受信。SメータはS9 まで振れないがようやくここまで来ました・・・汗 全バンドで感度を確認 -125dBmの信号が全バンドで受信できました。あとは送信のチェックのみ。
分かっている症状
① 送信できない
② CWモードにすると、何も接続していないのでキーヤーが作動する
③ マイクのPTTを押しても送信に切り替わった様子がない。
オーナー様から以下の申告あり。関連を調査中です。
> マイクジャック(3PのPTT部)が断線していました。
> 送信部が動作していない様なので、そのままにしてあります。
受信だけで6か所の不良でした。引き続き、修理を続けます。
- Aperture: ƒ/2.8
- Camera: Canon PowerShot SD400
- Focal length: 5.8mm
- Shutter speed: 1/10s