FT-690 ケミコン全交換へ 【2016/02/24】
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おはようございます。明け方は暖かかったのですが、少しずつ寒くなってきたような気がします。今朝は嬉しいニュースが飛び込んできました。旧友の会社が東証マザーズに上場したそうです。学生時代にバカやっていた仲間が次々に上がって行く姿を遠くに眺めながら、無線機修理に励むBVXであります。
「はてな:hatena」という会社名を聞いたことがあると思いますが、友人が経営するインターネット・サービスの会社です。「アレっまだ上場してなかったのか・・」、、とっくに上がっていたものと勘違い、さして驚きはありませんでした。ドンドンご活躍ください!!。30年前はバカやっていたのにな〜〜。hatenaは確かにポートフォリオには無かった・・・w

さて“ft-690は出場”とお伝えしましたが、オーナー様のご希望でケミコンの全交換を実施することになりました。すでにコンディションを回復している個体ですが、オーナー様は「5年は使えるようにしたい」とのご希望です。ケミコンを交換しただけで延命できるかというと少々難しい気がします。しかし、真っ先に劣化する部品であり、そこが引き金となってトランジスタやICにストレスを与えることは事実で「万病の元」と言っても過言ではありません。そのような観点から考えれば「長く使いたい」という思いに対する「今できる治療」はケミコン全交換であることは間違いありません。また、目視でしかケミコンの状態を確認していませんので、交換を実施すれば回路全体の健康状態が見えてきます。取り外した電解コンデンサーの容量チェックを行うことで、劣化の進行度合いが始めて数値として表れます。

まずは電源ライン、CPU、リファレンスOSC、ローカルOSC周辺のケミコンから着手しようと思います。本機の設計上の特性のような気がするのですが、電源投入から20〜30秒は周波数が不安定です。最初は大きく数十Hz上昇して、その後少し下降、その振れ幅はじょじょに小さくなり数十秒で収束します。(1分エージングすればいい話し) この動きはPLLが周波数変動を修正しようとしている為のものですが、最初の振れ幅が大きい理由は電圧降下が原因だと見ています。これがケミコンを換えた程度で改善するかどうかは不明です。少なくともバックアップ電池交換後は非常に安定しています。取りあえず、回路図・パーツリストと睨めっこ。部品調達作業から始めます。