HL-1Kfx 修理進行中 【2016/02/07】

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 週末の昼下がりです。ついにかの国がミサイルを発射しました。「今日辺りかな〜」と思っていたので、大きな驚きはなく、唯々南西方面の皆様に被害が及ばないことだけを祈っておりました。飛翔体の一部は大気圏を越えて宇宙空間に飛び出ていったようでございますね・・・。

 そんな訳で、雪マークも何処かに消え去り、南関東は行楽日和でございます。抜歯後の痛みが残り、外出のモチベーションが上がりません。こんな日は修理作業に勤しむことにしましょう。

両面基板ゆえ、取り外すのが少々手間
両面基板ゆえ、取り外すのが少々手間

 東ハイ3連チャンの最後を飾る、名機“HL-1Kfx”の修理作業の続きです。お伝えしておりますように、ACインレットを兼ねたラインフィルタの故障により電源が入らなくなった本機の修理でございますが、交換用の代替部品の到着が10日〜11日の予定ですので、この間に他の部分の作業を進めようと思います。こちら、以前にお預かりした際に、Tx/Rxのバイパス・リレーを交換しています。本個体に搭載されているリレーはTV3グレードの汎用リレーですが、ご覧の様な透明ケースです。一般的には接点粉やカーボンの飛散によってケース内が曇ってくると接触不良のリスクが高まるとされていますが、前回交換したリレーは顕著な曇りは見られなかったものの、接点がかなり草臥れていたため受信時の導通が確保できない状態にありました。LPFのリレーは切替頻度がTx/Rxに比べて少ないので緊急性は低いものの、部品自体がいつまで入手できるか不明なので、互換性のある密閉型(メンテナンスフリー)リレーに全交換することをお勧めした次第です。リニアアンプの故障原因としては、トランジスタや真空管の故障よりリレーの不具合の方が多く、真っ先に疑う箇所です。まだ使える部品を新品に替えるというのは少々勿体ない気がしますが、外したリレーはメンテナンス可能なタイプですから、整備して予備用にストックしておけば宜しいかと思います。

取り敢えず 全撤去完了!
取り敢えず 全撤去完了! 右上の黒いのが新しいリレー
リレーを交換してシャーシに戻したところ
リレーを交換してシャーシに戻したところ

 それにしても1個のリレーに5つの足が着いており、×12個を交換するのは、些か骨が折れる作業ではあります。汗 しかも、両面基板でスルーホールの反対側のハンダも吸い上げなければならず、意外に手間が掛かります。片面しか処理しないはずですが、足のサイズに対してホールの直径が大きい為、反対側にもハンダが流れ込んでしまいます。リレーを外してみると、実装面にもハンダの痕が残っていました。(>_<) 

 完全にLPFユニットを取り外した状態で作業しましたが、東京ハイパワーの製品はメンテナンスしやすいです。全てのLPFリレーを交換してシャーシに戻します。ACラインフィルタの交換待ちですので、結線せずに仮置き状態であります。

 

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