HL-1Kfx 拝見中 【2015/11/19】
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おはようございます。横浜は少々寒い朝を迎えております。一昨日〜昨日と研修で留守にしました。昨夜よりラボ・ワークを再開しております。RJX-601はいつものメンテナンスパックではなく、シャーシ塗装を含む作業になるため、ケースを分解し板金屋さんに送ったところです。

ラボの検査台には500wクラスのリニアが上がってきました。THP HL-1Kfxです。2パラ1段のFETアンプで、4個のFETが最大500wのパワーを生み出します。お預かり中の個体は電源OFF(スルー時)には正常受信、電源ON(リレーON/OFF)で受信感度が低下するそうです。
SSGを繋いで各バンドでチェック

症状を確認するためにANT側にSSGを接続、IN側にオシロを繋ぎ、直結(SSG-オシロ)状態と振幅差を確認したところ、各バンドの中心周波数に於いて“直結”=“リニア経由(電源ON)”=“リニア経由(電源OFF)”となり、「正常動作」を示しました。HL-1Kfxの送受リレーはIN/OUT側ともに、リアパネルの入出力コネクタの裏側に、ディテクター回路と共に設置されています。例によってオムロン製のパワー・リレーが使用されていますが、このタイプは定期的な接点洗浄が必要なモノで、ケースの取り外しが可能。リレー用の接点洗浄剤を吹き付けおくことにします。
STBY回路の異常も考えられるので、エキサイタを繋いでチェック。特に問題は診られません。やはり送受切替リレーのベタつきが起きているのでしょうか。送受リレーを予防交換して様子をみることにします。
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内部の埃不着がみられます。真空管ほど高電圧は発生しませんが、500wクラスのリニアアンプですから高圧・大電流が流れます。結露によるショートも考えられますので内部はキレイにしておきます。
清掃前
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清掃後
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