週明けです 【2015/11/02】
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飛び石連休如何お過ごしでしょうか。土曜日は例によって週末返上で無線機修理作業に追われておりました。現在、着手中の個体を含め7台お預かりしており、出口が全く見えなくなってます。(汗)先週は、不定期業務が差し込まれたため作業予定が狂ってしまった為やむなく・・・。日曜日はしっかり休暇を取らせて頂いております。

木更津のアウトレットへ出かけてきました。10時過ぎに拙宅のある横浜市青葉区を出発、港北ICから第三京浜〜首都高湾岸線〜アクアラインを経由し、途中「海ほたるPA」で昼食をとって13時頃「三井アウトレットパーク木更津」に到着。16時半までブラブラしておりました。

小生はシューズ(UGGのデッキ)とウールキャップを購入。UGGは最近流行ってますね〜。30%引きだったので一足購入しました。COLE HAANのモカシンを買いに行ったのですが、UGGに心動かされました。
帰りは大渋滞に遭遇、往路の倍以上の時間が掛かる羽目に。アウトレットパークからアクアラインのICまでの約1kmほどの一般道路の通過に2時間弱掛かりました。へとへと・・・。途中、D-STAR 木更津430デジピーター経由で7N3CCB局(港北430)を捕まえてお相手頂きました。眠気もピークだったので、大変助かりました。あらためて「D-STARのゲート超え・コール指定は便利だな〜」と実感しております。
修理作業の状況
ic-780、ft-101zd、TS-850、FT-980、FRDX400をお預かりしています。最初の2台は作業に入っております。
IC-780は故障箇所を特定

よみ通り、PLL A ユニットの動作不良が原因でした。こちら、前回の投稿の翌朝に動作を確認したところ、ご指摘の症状が現れましたので、早速RFユニット上のMIXER A/Bの入力波形をオシロでスコープで確認したところ、PLL Aユニットから来る同軸ジャンパ(1.5D-2V)の出力が確認できません。PLL-Bユニット側はキレイなサイン波を観測しております。PLL A/Bは、LOGIC A/Bの下に埋まっており、これらを取り外さない限りアクセスできません。恐らく、PLLのロック電圧低下かケミコン劣化、若しくは単純接触不良などが考えられます。何れにせよ正常に動作する場合もあるため、致命的な故障ではないと診断するに至りました。詳細は割愛しますが、複数のフラットケーブルが自己融着テープでグルグル巻きになっていて、取り外しが不可能・・・。これが干渉するためLOGIC A/Bが脱着できません。しかも完全に融着しカチカチに固まっています。LOGIC A/Bを取り外す為にはブラウン管ユニットを取り外す=全分解が必要でして、作業を中断しているところです。オーナー様に状況をご確認頂き、今後の作業の進め方などを検討したい思います。

FT-101ZDを拝見しています

こちらは、フル・レストアに近い状況ですが、IF、RF共に生きているので修理は可能ですが、全作業となると相当なコストが掛かります。必要最小限の調整は行いましたので、使用可能な状況にはあります。周波数カウンターユニット内のICが逝かれていますので交換が必要ですが、こちらは当然ながらディスコンです。ジャンク・ドナーからの移植が必須となりますが、マーカーを適正値に調整したので、バーニアダイアルが使用可能になりました。元々FT-101はアナログ機ですので、バーニアダイヤルだけでも十分使用可能なのですが。。。 状況は以下の通りです。
【ご依頼内容】
- 1.ダイアル操作時の周波数飛び、デジタル表示の走り?、踊り?、不安定?・・・
- 2.別リグで、同時受信した場合10MHzズレる (10KHzの誤り?)
- 3.クラリファイアつまみ左のTXボタンの不具合
- 4.リグ後ろの同軸コネクタ付近の不具合
【状況・症状・その他】
- 1に関して、症状を確認しました。 約マイナス10KHzを表示しています。
- 2に関して、約7KHzのズレを確認しました。
- 3に関して、TXボタンではなく、RXボタンの故障を確認しました。
- 4に関して、特に症状は確認できません。
【状況・症状・その他】
- 1に関して、症状を確認しました。 約マイナス10KHzを表示しています。
- 2に関して、約7KHzのズレを確認しました。
- 3に関して、TXボタンではなく、RXボタンの故障を確認しました。
- 4に関して、特に症状は確認できません。
その他、以下の通り弊社にて確認した要修理事項です。
- 5.クラリファイア・ユニットの 0.0047µF破損
- 6.大容量平滑コンデンサの破裂・液漏れ
- 7.ATTスイッチの接触不良
- 8.キャリアバランス・ズレ
- 9.キャリアポイント・ズレ
- 10.マーカー周波数ズレ

【原因・対処方法】
- 1は、周波数カウンタ・ユニットのIC不良が原因です。既に廃番品種につき、ジャンク・ドナーからの移植による修理となります。MIXER ユニットからはLOCAL信号が正常に出力されているので、ユニット交換で修理は可能です。
- 2は、送受キャリアポイントの調整で送受周波数のズレは解消しました。
- 3は、SW故障が原因です。部品交換が必要ですが、1同様、新品部品の調達が不可能です。ジャンク・ドナーからの移植による修理となります。
- 4は、弊社では症状を確認しておりませんが、ハンダ・締め付け・ケーブルの引き回し直しなどで対応可能です。
- 5は、0.0047μFを交換しました。
- 6は、ケミコン9本が劣化しております。現在AFのリプルが顕著ですので交換が必要です。
- 7は、SW劣化による接触不良が原因です。部品交換が望ましいところですが、1,3同様、新品部品の調達が不可能です。ジャンク・ドナーからの移植による修理以外に術がございません。現在、接点洗浄にて応急修復しております。
- 8は、調整で解消しました。
- 9は、調整で解消しました。
- 10は、調整で解消しました。 マーカー周波数ズレを修正したので、バーニア・ダイアルによる周波数校正は可能です。

以上の様な状況です。一旦、修理ご予算との兼ね合いもありますので、一旦、オーナー様に状況をご報告させて頂きたく思います。