TS-520X 機器移植を開始

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 昼の衆議院本会議をご覧になられましたでしょうか。テレビを観ながらプッツン切れて昇天された爺様も居られたのでは? そんな世相を反映するような空模様。超大型の台風が四国に上陸、遠く離れた南関東にも猛烈な雨が降っております。昨日半壊したアンテナは何とか強風に耐えておるようですが、今晩は警戒態勢であります。

 風よりも雨が心配される台風とのことで、日本海に出ると北東向きののコースに移るとの予報。このまま通り過ぎてくれることを祈るばかり。その後には12号もひかえているので気の許せない日々が続きます。

の機器移植に着手

ドナー部品の抜き取り
ドナー部品の抜き取り

 予告したとおり、TS-520Xのレストアに入りました。まずはドナーとなる1号機の解体です。正確には1号機を2号機から「新しい1号機を生成する」と言うのが正しい表現かもしれません。まずはフロントパネル周辺を解体、ツマミ類・パネル・VFOダイヤル・バーニアダイヤル・を取り外します。更に100μF/500Vの電解コンデンサを2個とも外します。これは100w化の際に400vから800vに昇圧した後に、100µF/500vをシリースに入れて分圧する為に必要です。容量抜けの可能性があるため、本来は新品交換したいところですが、取りあえず分解後に容量を測定し、使えそうなら使う方向で行きます。ドナー機となる1号機は10w→100w→10wと改造を受けた形跡があり、コンデンサも100w仕様、ファイナルも追加真空管用のソケットが装着されています。このソケットもそっくり抜き取ります。1号機のファイナル管 S2001Aは少々劣化気味ですが、まずは温存です。プレートキャップも流用するため一緒に取り外します。更に25KHzのマーカーユニット・CWフィルター・送受リレーも取り外しておきます。最後にシリアルナンバーが記載されている銘板をリアパネルから外してドナー部品調達は終了。

120μF・119µFを表示するも・・・

120µFを表示
120µFを表示

 念の為、高圧電解コンデンサの容量を測定しておきます。一応、119μF・120μFを示しているので由としましょう。後は実際に調整作業を行いながらつめて行きます。ここは本来ならF&T製の新品アルミ電界に交換したいところです。液漏れが起きないことを祈ります。因みに、ドナー個体は電源周りが故障しており、当ラボでは電源投入していないことから蓄電電位が無いためスムースに取り外せました。修理中にこの周辺を弄っていて電源を切っていたのにも拘わらず「感電」したことがります。つまりコンデンサーに溜まった高圧電流による感電です。作業前には必ず電解コンデンサーに適当なセメント抵抗を繋いで放電させるようにしています。真空管リグを扱う際にはご注意下さい。取り外したパーツは、100均のパーツボックスに入れて行きます。バーニアダイヤル板とフロントパネルのVFOマウント部分の構造を除き両者は共通です。部品取りの為に犠牲となった1号機に敬意を表したいと思います。2号機(新1号機)はAGC周辺に故障があるため、まずはその辺りの修理を進めます。その後、不要なオプション等の取り外しを行って、100w QRO改造を実施します。

の修理を断念

 平行してお預かりしておりましたTS-311でございますが、原因不明のノイズが出始めました。埃による短絡、スルーホールの半田不良、ケミコン容量抜けなど多岐に渡り原因は考えられますが、状況的に全基板の取り外しと再半田処理・全基板洗浄など、工数が相当増え交換部品点数が詠めないことから予算を大幅に超える恐れが出てきたため、作業の中止を決定しました。

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