10mSSBでチリとQSO(デルタループ)

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 ALL JAコンテストは160局止まり。昨年は223局でしたから随分とスコアを落としています。しかもアパマン時代より環境的には恵まれているはずなのですが・・・。

 今回は6mの局数が増えました。アパマン時代は目の前に建った高層ビルの影響をもろに受け、6mはほぼ壊滅状態でしたから、当たり前かも知れません。HFに関してはアパマン・ロングワイヤー+ATUが意外に上手く機能していたようで、特にローバンドに関しては今よりもマシだった気がします。超高層マンションは何十本もの躯体が地中深く突き刺さっているためアースがしっかり取れます。しかも川縁だったので尚更です。ATUのグランドをダイレクトにバルコニーの手すりに繋ぎ、十分RFグランドとして機能していました。

 拙宅もATUで全バンドに同調はするものの、ローバンドは磁界動作のせいか、昼夜を問わずローカルを飛び越えてしまいます。今回のでも100km以内の局が59+で入感しているのに、呼んでも全く応答無しというケースが多々ありました。ところが、300Km以上離れる3、4、5、6、7、8、9の各エリアとはとてもスムースに繋がります。14MHz以上は8の字ビームとなり、そこそこの「キレ」を感じます。21MHzは最も「飛び」を感じるバンドです、因みに、土曜日の午前中に28MHz SSBでチリが入感してました。早速コールしたところ、自局59-相手局59で繋がりました。制作費1万円に届かないチープな釣り竿デルタループですが、そんな訳でハイバンドは使えています。

 そこでの効率を視るためにZ=50Ω時のHF〜50MHzに於けるSWRをグラフにしてみました。中心周波数を27MHzとして100KHz〜54000KHzの間でSWRを測定した結果です。厳密にはこれに虚数成分などが含まれるので一概には言えませんが、HF帯では21MHz付近と28MHzで窪みが出来ているのがわかります。これにMMANAで測定した利得と指向特性を重ねると、21MHz以上ではかなり高性能な動作となっていることが判りました。逆にローバンドは50Ωからの乖離が顕著になり、12MHz付近では350Ω以上、3.500MHz付近で20Ωまで落ち込みます。

スペアナで測定したSWRグラフ
横軸は1メモリ約2700KHz。 利得と整合ロスを考慮すると21MHzの効率の良さは頷ける。

 やはりローバンド側の飛びを重視するならハイQの大型インダクターをエレメント端(ループなのでGND側)に挿入してやったほうが良さそうです。最初の頃はLDCを挿入していたのですが、バンドによってはマッチングが取りにくくなる場合があり現在は外しております。

 ALL JAの結果からもハイバンド側のスコアが伸びていることが判りました。(6mはMLA、HB9CV、垂直ツェップを切り替えて運用)

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