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デルタループを2m底上げ + ローテーター設置

 一気に春めいて参りました。土曜日は墓参りに神奈川県山北町へ移動、行きしなに東名高速の大渋滞に巻き込まれ、平日なら40分で行ける所が2時間半掛かりました。天気も芳しくなく、時折小雨が降っている西湘地方、墓の掃除も中途半端に切り上げました。晴れた平日に出直すとします。

 山北町・開成町・松田町周辺は酒匂川の河口域に接続する扇状地で、HFやるには良さそうなロケーションです。道すがら多くのアマチュア局のを見つけることができました。

 「そう言えば最近アンテナ弄ってないな〜〜」

 自宅に戻ってのバージョンアップ作業でもやってみることにします。

性能は折り紙付き

 昨年末にベランダに仮設、約3ヶ月使用してきたマルチバンド・デルタ・ループ(+)は快調に動いています。ノイズは相変わらず高いのですが、他のアンテナに比べて明らかに耐ノイズ性に優れ「ループはノイズに強い!」を実証してくれました。3.5MHz以下は完全に磁界動作になり無指向性に近いパターン。14MHz以上は8の字パターンでNULLが出始めます。21MHz以上はキレも良く方向調整がクリティカルに、21-24MHzでは最大ゲインとなります。拙宅では一応1.8MHz〜29MHzまでATUで同調可能ですが、50MHz対応のATUであれば恐らく6mもQRV可能でしょう。指向パターンについてはこちらをご参照下さいこのアンテナをNE/SW固定方位にしていましたが、6エリアと8エリアが強力に入感しています。ハイバンドの指向方向は高く、ビームを回せるようにすれば更に効果が得られると確信していました。

JG1BVX マルチ・バンド・デルタループの性能表(給電点5mの自由空間を想定)

バンド f0= ゲイン 仰角 動作 インピーダンス(Ω)
80m 3.550MHz -6.97dBi 90度(45度) 磁界 3.911 + j716.610
40m 7.050MHz 1.24dBi 54度 磁界 101.391 + j3461.98
30m 10.110MHz 3.41dBi 41.3度 電・磁界 293.878 – j3145.73
20m 14.200MHz 4.94dBi 32.4度 電界 126.991 – j642.484
17m 18.120MHz 6.43dBi 26.7度 電界 197.958 + j47.680
15m 21.200MHz 7.32dBi 23.2度 電界 516.282 + j695.040
12m 24.940MHz 7.32dBi 19.7度 電界 2483.12 – j869.506
10m 28.500MHz  6.46dBi  16.9度 電界  468.212 – j853.737
6m 50.200MHz 4.89dBi 31.5度 電界 140.222 – j113.089

2mHアップ、ローテーター取付

 アンテナ自体はグラスファイバー竿×2本とCG-3000ですので非常に軽量、マストクランプが使える小型ローテーターで十分回せます。BSアンテナ用のベランダ・アンテナ取付金具にローテーターを載せ、38mm径1.5mのSUSパイプを介してデベマウントで平行ブームを載せました。今までより約2m地上高が上がった計算になります。今回は仮留めなので、実験を終えたらすぐに撤収しますので、ステー線も省略します。(後日ステー・ベアリングで3方向から支える予定)

14MHz、21MHzが明らかに改善 ノイズレベルも下がった???

給電部(ATU)が屋根レベルまで上がった

 ここ数日、夏のコンディションのような空模様です。そのせいなのか7MHzでも日中からDXが入って来ます。ハワイの局のCQにJA各地から猛パイルが飛んでいました。14MHzは今まで6エリアと8エリアしか入らなかったのが、オールJAエリアの電波を受信しています。(14MHzがこんなに込んでいるとは知らなかったww)21MHzもDUやJR6がガンガン入って来ます。アンテナを回してみると、急峻にSが落ち込む方角があります。NULLがハッキリしているようですねー。思っていた以上に効果があるようです。14MHzで6エリア、5エリア、9エリアの各局とのラグチューに引き続き、10MHzにQRP5wでQRV、3エリアの記念局から599が帰ってきました。やはり開口部が全て自由空間に突き出ていると効果が期待できるようです。3.5MHzはMLAとして動作しているので指向性は殆ど関係ないようですが、給電点の高さが上がったことで、地表のノイズの影響が若干下がりました。

 

 

 

2mアップで風速も増大

隣家の庭越しに観る

 ご近所とのSWRを考慮してルーフタワーさえ諦めてきたのですが、流石に1周17mのデルタ・ループは目立ちます。ローテーターによる回転実験中、隣接する道路を行く歩行者の殆どがアンテナを見上げて通り過ぎて行きます。八木アンテナと違う「威圧感」を醸し出しているに違いありません。(汗) 更に予期していなかった問題が発生しました。給電部地上高が約5m(トップ約10m)の時は、釣竿部分の半分近くが建物に隠れ、風の影響は殆ど受けず、多少強風でもトップが撓る程度で特に問題はなかったのですが、今回給電部が地上高7m(トップ約12m)になったことで、竿の大半が屋根上に曝されています。2階ベランダ付近では無風でも屋根上は全く環境が異なります。これは早期に風速計の設置するべきでしょうね。今回は試験的な設置の為、前述のようにステーを省略していましたが、時折トップ部分に強い風が当たってローテーター設置部分がグラつくことがありました。ローテーターの設置位置は2階テラス床から1.5m程の高さですので、身長170cmの小生が直立して作業できる高さです。マストクランプを含めたローテーターの長さは50cm弱ですので、そこから1.5mのマストを上げて2mの嵩上げを行っています。テラスに170cmクラスの脚立を置けば、給電部のATUに手が届く高さですのでメンテナンス性は問題ありません。垂直マストとアンテナを固定しているブームはデベ・クロス・マウントで固定しており、風速が高い時にはマウントを緩めてアンテナ全体を下げる等の処置が必要でしょう。グラス竿自体はそもそも釣竿なので、弾力性も高く簡単には折れません。(折れずに撓る)先端に行くほど細くなりますので耐風圧的にも優位ですが、強風時はエレメント・ワイヤーが共鳴して近隣に不快感を与えますので要注意です。

 後日、経過報告を書きます。 

 

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