HL-66V(6m 50wリニア)修理入場
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東京ハイパワーの6m用リニアアンプをお預かりしました。送信中に急に出力が得られなくなるとのことです。取り敢えず拝見してみましょう。因みに同じものを所有しておりますが、こちらは原型を留めておりません。笑
恐らく20年以上前のアンプでしょうね。GaAsFETのロゴが誇らしく付いてます。所謂ガリウム砒素 FETというヤツです。80年代の高級オーディオ・チューナーやV/UHFのトランシーバのフロントエンドに使用されました。発癌性が高いとのことで廃棄が進み、現在は使用されなくなりまた。30年前に自作のFM放送用受信アンプを作ったときはGaAs FETを使用しました。非常にゲインが高かったことを思い出します。
HL-66Vの修理に取り掛かる

余談はさておき、HL-66Vの修理に取り掛かりたいと思います。チェックしたところ原因はトランジスではなく、送受切替リレーの接触不良と診ました。この規格の2回路3接点のリレーが手に入るか微妙なところです。一先ず接点を軽く削ることに。結果、リレーは正常にどうさするように成りました。(と思ったのも束の間 以下に補足)送信出力は安定しているのですが、少し“発振気味”です。アイドリング電流が流れすぎているのか発熱が多い気がします。絞りすぎると歪みが増えてリニアリティも悪化します。in/outのバランスとスペアナで不要輻射を確認しながら最良点を探ったところ、ピークパワーは落ちましたがクリーンになったようです。10dBのゲインが得られるように調整したところ、発熱も少なくなりました。回路上の発振対策は効いているはずですが、念の為にVCCラインにフェライト・ビーズを入れておきます。

50MHz程度の周波数では特にストリップラインを組む必要も無いかと思いますが、東京ハイパワーの拘りなのでしょう。ハンダ面も確認しながら必要な箇所については再処理を施しました。5w入力に対してキッチリ50w出ることを確認して、作業終了とします。
貴重な6mシングルバンドのリニアアンプですので、無理のない範囲でお使い頂ければ宜しいかと存じます。
やはり、リレーはダメっぽいです。一時的に回復しても、すぐに接触不良に陥ることが判りました。既にこのリレーはディスコンしてます。旧松下の製品ですので、Panasonicで漁ってみたところ、ピンレイアウトが酷似する2c/16A/250vのパワー・リレーを見つけました。恐らくイケるでしょう。
- Aperture: ƒ/2.2
- Camera: iPhone 6
- Focal length: 4.15mm
- ISO: 250
- Shutter speed: 1/24s
http://panasonic.biz からリレーを注文しました。
代替品として使えましたら型番をお知らせします。
リレーメーカーより、納期が5月中旬になるとの連絡が入りました。以下にメールを転載します。
ご連絡事項:>>>>>
ご注文いただきましてありがとうございます。
ご注文の商品は受注生産品のため長納期です。下記の納期ではお入用の
日程に間に合わない場合、キャンセルをお受けいたします。
発送予定日は【2015/05/11】です。
本日メーカーより連絡があり、11日にリレーを出荷してくれるとのことです。