FT-690 Mk2 入場 その2
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一通り調整を終えたFT-690Mk2。送受Fズレはキャリアポイントの調整で解決しました。平衡変調回路の手前の水晶発振器の調整になります。
一応、ホットスタートで調整したため、電源投入直後には若干ズレているかもしれません。電源投入後20~30分経過すると安定します。この辺りは今時の無線機と比較しても意味が無いので愛嬌だと思って下さい。
そして、球切れ電球のLED化をやって終了・・・のはずが、ここでまた一難ありました。フロントパネルの裏は、CPU基板、CNTL基板と2枚重ねになっており、これを外すのに沢山のジャンパーも外します。組み立て時に分からなくなってしまうので、テープでマーキングしながら作業します。フロント・パネルに取り付けられているVRやコネクタはそのままでOKでした。CNTL基板を外すとCPU基板が現れますが、電球はこの基板に取り付けられています。液晶パネル用の電球は基板に穴が空いているので、すぐに見つかりました。もう一つはSメータの横にあります。メーターボックスを外すと見える場所です。何れの電球もグリーンのカバーが付いていますが、これらはLEDでも流用。オーナーにご用意頂いたLEDは定格3Vの白色LEDでした。サイズは電球と同じでピッタリ収まります。ただ、電球回路は5.9Vに低電圧化されているので、そのまま繋ぐとLEDが焼き切れます。1KΩの1/4w抵抗をマイナス側に繋ぎました。この辺は空間に余裕が無いので取付には工夫が必要です。

組込を終え、基板を元に戻しジャンパ類も元通りに繋ぎます。電源を入れてみましたがLEDは点灯しませんでした。一応、取付前に回路の導通は確認したのですが、電位のチェックはしていません。もしかしたら、定電圧回路のトランジスタが壊れているかもしれませんね〜。LAMP回路のON/OFFは2SD1033のトランジスタSWで行います。2SD1033のベースに電流を流したところ、LEDが点灯しました。ベースの手前がプッシュSWになっていて、どうやらこれが逝かれているようです。基板実装の小さなプッシュSWで、しかも型番で検索しても出てきません。頻繁に壊れるような場所でもなく、恐らくメーカーでもストックがないものと推察しました。2SD1033の手前にパワートランジスタ2SB546がありますが、この石のコレクタが100Ωを介して2SD1033のベースに繫がっています。ここを直結したところ、LEDがキレイに点灯してくれました。オーナーと相談の結果、LED化して電流消費が激減したため、常時点灯でいくことにしました。2個で10数mAですから問題ないでしょう。
何とかLED化も完了しました。いじり回したので再度トラッキングして完成させます。

再度、キャリアポイントを確認して作業終了とします。
動画で言いそびれましたが、リニアが付いてます。w
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