またまた RJX-601 御入場 !!
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今度は比較的に新しいロッドをお預かりしました。基板もキレイ。オーナーOMは、FMナロー化・AM HiFi・AF段リニューアル・CAL51.000MHz化・LED化をご希望とのことです。早速拝見することにします。
2w強 こんなものかな〜?
送信側もOSCから順にチェックして行きます。ケミコン液漏れも全く、コイル類のシールドも非常にキレイです。これだけ古いと、IFトランスのコアがガタガタ・スカスカになっていて、少なからずとも離調しているのが当たり前なのですが、この個体は、まるで最初の納車1ヶ月点検に入って来たクルマのような状態。(大げさかw)ケースはそれなりにキズもあるのに、何だか不思議です。妙なことにパワーがMax 2w〜2.5wしか出ません。トラッキングに問題はなさそうです。実際に、新品の状態でも2.5w程度なら誤差範囲です。変調はしっかり+に振れます。
FMナロー、CAL水晶交換、AF段リニューアル、ロッドアンテナ手前のC追加など一連の作業を終えて、再度トラッキングに本腰を入れることにしました。
TP14とTP15の出力が小さい TR交換後 3.5wに

1時間ほどオシロと睨めっこしながらIFを追い込みましたが、やはりキャリアで2w〜しか出ません。2SC1306の換え置きはありますが、この程度で交換するのは少々勿体ないです。きっと何か原因があるはず・・・。混合段以降のタップ電圧を測ってみると、TP14、TP15の値が正常時の半分程度になっていました。混合段出力は通常通りだったので、TR20、TR21の2SC829を2SC380に交換することにしました。すると、2SC829の時、それぞれ50mV、250mVだった電圧が”SC380に交換した後、100mV、500mVに上昇、ファイナル出力はキャリアで3.5w〜に回復、ピークで7w弱に改善しました。ちょっと出過ぎな感じがします。TXメーター校正用の半固定VRを回してもピーク変調時には振り切れてしまいます。(汗) ひょっとすると、オーバードライブでファイナルが発振しているかもしれません・・・。
結局、ドライバ段手前で少し絞り気味に設定しました。規格的には829も380もそんなに変わらないはずです。
オーナーのリクエストで緑色LED化 一通り調整して、最後に電球をLEDに交換しました。最初、VFO側に緑色LEDを入れて欲しいというオーダーだったのですが、実際にいれてみると暗くて使い物になりません。急遽、オーナーと打合せの上、メーター側に緑色LEDを入れることで決まりました。メーターの緑色LED化は以前にも施工経験があるのですが、中々良い雰囲気です。
ちょっとロードテストしてみたいと思います。
- Aperture: ƒ/2.2
- Camera: iPhone 6
- Focal length: 4.15mm
- ISO: 2000
- Shutter speed: 1/15s
AMロールコールにチェックインしようと思ったのですが、キー局が千葉の方だったので入りがイマイチ。諦めました。
オーナーです、匠チューンありがとうございます!
末永く使えそうで、うれしいです。後は6mAMがアクティブになってくれればいいのですが(^_^;)
NWX様、お世話になっております。
作業は全て終了しました。先程、ローカルに頼んで変調チェックしてもらいました。キチンと+側にSが振れることを確認。FMナロー化も無事に完了です。
TR21を交換とお伝えしましたが、なんとトランジスタが規定の2SC829ではなく、2SC945が使われていたことが判明。これではパワー不足の原因だったようです。