デルタ・ループ その後
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実は何の変化もなく、気が向けばHFにQRVしておりますが、特に14MHz以上の各バンドは調子良いようですね〜。勿論、地上高の高いビーム・アンテナには適いませんが、2階テラスに設置しているアンテナであることを考えると、かなり高性能であるということが覗えますね。ローテーターを設置することは出来ませんが、手動で270度〜360度、090度〜180度の範囲内で調整可能。テラスにはシャックから直接アクセス可能ですので、必要に応じて指向性は変えられます。「JG1BVX活動状況」にQRZ.COMのLatest Logをリンクしていますが、相手の受信性能に助けられているとは言え、そこそこ使えています。強風に関しても、今のところ耐えています。台風クラスの低気圧通過の際にはスパナ1本で折りたためる為、精神的負担が大幅に抑制されるのも特長。(笑)左の写真は360/180方向に設定された状態。北米・国内QSOはこの位置がベスト。豪州もこの方向で繫がります。EU/南米方向は300/120、CARIB/AFは270/090付近です。ハイバンドは8字特性なので、ローターリー・ダイポール的感覚でしょうか。両端の角度は建造物に接近するため効率低下は否めません。屋根上に上げれば相当高効率なアンテナになると思いますが、グラス竿が強風に耐えられるか不安。常時アクセス可能な位置に設置したほうが精神的には楽ですね。
ローバンドも十分機能しているようで、3.5MHzで6エリア(長崎大村)の局と59/59で繫がりました。因みに、自作のセンターローディング短縮バーチカル(エレメント長:6.5m 給電部地上高:5m)では56/53でした。MMANAでは-6dBの利得となっていますが、磁界ループは本当に不思議ですね。7MHzは「呼び負け」もなく、十分な性能を確保しているようです。
ATUに関して「ループで使って大丈夫??」と聞かれますが「自己責任でどうぞ」としか言いようがありません。拙宅のCG-3000は1月以上トラブル無しで動いていますが、内部を確認している訳ではないので「大丈夫です」とは言い切れません。ATUが壊れるときに厄介なのは、基板が焼損炭化により導通してしまうことです。リレーが焼けるときに発火し、これがバーナーの様な火を噴いて基板を焼き切ります。こうなるとリレーを交換するだけではダメ。炭化した基板部分を切除し消失したプリントパターンをバラックで再建しなければなりません。小生は過去に2度ほどこれを経験しています。(自力修理)こうならない様に細心の注意が必要。チューニング時に30w以上のキャリアを入力しないように注意することで、殆どのトラブルは避けられます。CG-3000には10Aのリレーと6Kv耐圧のコンデンサーが使われており、これらを大型化すれば400w~500w程度までは耐入力を拡大できますが、当然ながら保証対象外となります。過去記事を参照 急激な天候の変化や強風時はSWRが大きく変化する可能性があるので、こんな日にはQRVしないのが一番でしょう。
最近、ノイズ・キャンセリング用にATAS-120Aを使用しています。7MHz以上は各周波数に同調させmfj-1026 のAUX ANT端子に繋いでいます。ATAS-120Aの制御には以前自作したATASコントローラーを使用。3.5MHz以下は屋根に直置きしたロングワイヤーを使っています。こちらは、最近「チューンニングの極意」を覚えました。近々、Youtubeでご紹介したいと思います。ノイズまみれで完全に諦めモードだったHFが、デルタ・ループとノイズ・キャンセリング・システムの組み合わせで「希望の光」が射すようになったことは、小生にとって実に嬉しいことであります。ATAS-120Aは都合上デルタ・ループの側に取り付けましたが、位相制御を考慮すると運用周波数の1/4λ以上は離した方が良いと思います。また、近すぎると送信時にノイズ・キャンセリングANTが強電解に曝されることになりMFJ-1026を破壊しかねません。
送受信用のメインANTよりもノイズキャンセリングANTのほうが高価というのは、何とも・・ですが。汗
おっと・・・、もうこんな時間だ。仕事に戻ります。m(_ _)m
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