ローテーター/電源制御インターフェースの開発

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 昨年末、-101の次期開発項目ブレストで、ローテーター・電源制御インターフェース開発について、ハードウェアはエレクトロデザイン、制御ソフトウェアはHAMSTARで作ることを決定しました。年明け早々に木下OMからプロトタイプが出来上がったとのメールを頂戴しました。

 流石OM、やることが早い!!

以下に転載します。

==============  木下OMからのメール ==============

 ローテータの制御やアンテナの切替などを行う装置の開発ですが、ようやく試作が完成しました。試作品の写真を添付します。12cm×6cmの基板に取りあえず組み付けましたが、接続はUSBで、仮想COMポートの接続になります。

仮想COMポートからコマンドを送る事で以下の動作ができます。

  • 2台のローテータを制御
  • 4回路のパワーリレーをON/OFF (10Aまでの電源がON/OFFできる)
  • 4回路の小型リレーをON/OFF  (パソコンをリセットしたり、K3の電源ONなどに使える)

 これを動かすにはパソコンに接続した場合、Windowsベースのパソコンなら、何らか制御用のアプリケーションを作る必用があります。RRS-101に接続して使うなら、RRS-101上で走る制御用のソフトを作る必用があります。

 コマンドは単純で2文字のASCIIコマンドを送ると、そのコマンドに従って動作します。ファームウエアはC言語で開発したので、コマンドの定義は自由に変更できます。取りあえずのコマンドは以下のようなものです。

 (企業秘密なので非掲載)

 COMポートの設定はボーレート9600Bから115200Bまで何でもOKです。コマンド一致しない場合は9999を返します。CR,LFやプロンプトの応答は一切ありません。リレーのON/OFFの制御は簡単ですしローテータの右回し、左回しも簡単です。

 一番面倒なのはローテータです。アンテナの方向に対して0000から0FFFの数値(Hex)が帰ってきますがこれを実際の方角に対応させる必用があります。ローテータ側では内部に方角を示すボリュームがあって、ボリュームの出力電圧が0Vから5Vの範囲で出力されます。この電圧がローテータの角度を示すのですが、0度から360度の角度に対して出てくる出力はローテータごとに違うので、数値から角度を出すには、係数を掛けて換算する必用があります。

 またアンテナの向きは北が0度に合わせてくれる保証はありません。アンテナの工事をした時の精度やその後風でアンテナの方向が違った方向に向いたりします。そのため出力の0000が実際の方角で何度に相当するかをオフセット角度を別に指定してやる必用があります。それぞれのローテータについて、角度に換算する係数と方角のオフセットをパラメータとして入力できるようにしておけば、そのパラメータを使ってアンテナの向きを示す電圧からそのアンテナの真の方角を計算できます。

 アプリケーションには角度を計算する係数と、オフセットのパラメータを設定する事が必要になります。ローテータの制御にはそれぞれのローテータについて現在の方角のインジケータ、右回しボタン、左回しボタンが必用になります。

完成したプロトタイプ
完成したプロトタイプ これをLinuxから制御するプログラムを作る

==============  以上 ==============

 当社開発主任の福原OM曰く「これならイケる」と太鼓判です。早速HSL(HAMSTAR LABO)にてソフトウェア開発の検討に入りました。RRS-101シリーズ初の外部インターフェースの完成に向け、新年早々からヒートアップです!!

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