久しぶりにRJX-610をメンテ
by
番組改編期です。「ペテロの葬列」も先週でお終い、今日は「HERO」も最終回です。自転車で一汗かいてこようか、それとも英訳の仕事でもしようか・・・、そどうもそんな気にはなれず、内向き志向に浸る秋の夜長であります。ww
最近メンテを終えたIC-502を眺めながら、何となくリグの鳴き合わせをしたくなりまして、棚からRJX-610を引っ張り出してきました。70’sを駆け抜けた往年の名機同士の顔合わせでございます。
至近距離で変調具合をチェックしていたとき、ふと気付きました。「この610送受周波数がズレてるだろ!?」

気付いてしまったからには仕方在りません。BVX LABOのオープンであります。ww
またまた棚から、今度は回路図を引っ張り出してきました。RJX-610はIF周波数10.695MHzに60MHzのVFO出力をMIX、差分の50MHzを取り出すシングル・コンバージョン方式のトランシーバです。ケースをあける意外に空っぽな中身に驚かされますが、松下電器ラジオ事業部が造っただけあって、極めて合理的、かつ、良い意味でメンテナンス性に優れた設計となっています。
今回の事象は送受周波数のズレ・・・。RJX-610の場合、RIT(クラリファイア)のセンター値を微調整して送受揃えます。
0.準備するもの
シグネル・ジェネレータ(今回はElecraft XG3を使用)
周波数カウンター
鳴き合わせ用の受信機(今回はFTDX3000を使用)
終端型出力計(SWR計+ダミーロードで代用可能)
1.SSGで基準信号を受信
SSGでバンド内の周波数を設定して発信します。
鳴き合わせ用の受信機(以後、受信機)のUSBモードでこれを受信、小生の場合は50.1195MHzに合わせました。
受信機からは、シングル・トーンが聞こえてきます。
SSGは先日購入したXG3で代用。周波数はかなり正確なので、アマチュアの校正レベルに十分用が足ります。
2.次にRJX-610で受信
受信機と610でシングルトーンを同時に聴きながらトーンの「うねり」が発生するポイントにVFOをセット。
RJX-610の周波数表示を確認し、周波数カウンターにズレがないか確認します。
カウンターはOKの模様。
3.RJX-610からSSBで変調を送信(終端型出力計装着)
この状態で、RJX-610からSSBで変調を送信すると、受信機側でゼロインしていないことがわかります。
RJX-610のVFOを慎重に回して送信周波数がゼロインするポイントを見つけます。
この際、キャリアポイントがズレているとゼロインに苦労しますが、何とか同調させます。
まずは送受Fズレを片付けちゃいましょう。
4.VR3回して受信周波数を校正
この状態で再度SSGの基準信号を受信すると、RJX-610の受信周波数がズレているのがわかります。
メイン基板のフロントパネル寄りに半固定抵抗VR3を見つけて、これを調整します。
2の要領でVR3を調整しゼロインさせます。
以上で送受Fズレ調整は終了。
ついでにキャリアポイントも調整してやりましょう。
基板のマイク端子側にシールド板で遮蔽されているカ所があり、そこにトリマーコンデンサーCT1が見えます。ここでキャリアポイント調整します。フィルタ特性は不明ですが、下側で300Hz、上側で2700Hzの出力が均等になるポイントに調整してやればイイかと思います。オシロが無い場合、自分の声で確かめながら、出力が最大になるポイントを探せば良いかと。自分しか使わない前提ですが・・・w 低周波信号は、CR発振器でもPCのソフトウェアでもOKです。
キチンと調整したいなら、オシロと方結くらいは揃えましょうね。
- Aperture: ƒ/2
- Camera: SOL23
- Focal length: 4.9mm
- ISO: 320
- Shutter speed: 1/32s