Elecraftネタを2つほど
by
少々運用をサボっております。週末は石巻(ツールド東北出場)なので、余暇はジム特訓中・・・汗。アマチュア無線は少々お預けでありますが、Elecraftのネタを2つばかり・・。まず、kx3のファームウェアがUpDateされた話から。今回の変更は主に2mユニット装着時の挙動に関するモノのようです。その他、小修正も含まれるの一応適応しておいた方がよさそうです。内容は以下の通り・・・。
【機能追加】
他のバンドから144MHz帯周波数のダイレクト・エントリ:
範囲は120から168 MHz。144〜148 MHzの範囲外に移動すると感度が低下する。
144MHz帯の送信可能限界:通常、144MHz帯の送信は144〜148 MHzに制限されている。これは、MARS用に141〜151 MHzまで拡大可能。範囲は米国外のKX3オーナー様に144〜146 MHzに制限することもできる。
144MHz帯送信時にANT端子経由でオプション用電源+5VDCを提供:
トランスバータや外部機器の送受スイッチングなど、他の機器に電源を提供する為にANT端子のホット側に3-12 Vの直流電圧を使用することができる。
KX3-2M/-4Mモジュールは、必要に応じてアンテナジャックに+5VDC(+/-0.3 V)を配置することが可能。
この機能を有効にするには、2M/4Mメニューから「2(ATTNスイッチ)」をタップ。以下のパラメータを選択するTXant5V-(オフ)またはTXant5V+(オン)
【修正項目】
PLトーンFM偏差異常:
メニューに表示されるPLトーン偏差は効果の実際の偏差値よりも約40%低かった。
このため、PLの偏差設定を再確認する必要がある。
これを行うには、FM DEVメニューエントリを見つけ、PL DEVに切り替えるには1をタップ。
他に何も指定しない限り、0.35(kHz)のデフォルト値が新たに設定される。
CW-IN-SSBの改善:
内部キーヤーと外部CWキーイングで、QSKのディレイ処置が行えるようにった。
(従来は内部キーヤー側のみに適用)
REV1.95から発生していたCWタイミング・バグの修正:
計算間違にによりエレメント長が長すぎた。
PX3使用時のKXPA100オートパワーオン:
PX3とKXPA100が両方とも接続されたシステムの場合、PX3が最初に電源オンになっている場合には、KXPA100の電源もオンになる。(現時点では、PX3の自動電源オンを行う方法がないことに注意。)
TX電流の増大:
出力低下問題に対応。
KX3-2M(オプション)に起因するエラー修正:
スリープ機能設定中に、144MHzから他の周波数帯へ変更しても出力設定が維持されるよう修正。
それにしても、KX3という無線機は本当によくデキています。もしも無線機1台だけ残して他を処分するとしたら、間違いなくコレを残すだろうな〜〜〜。使い込む程、その設計思想に感心させられます。FT-817の後継機を開発するなら、せめてKX3に追いついて欲しいですね・・・。PX3、KXPA100があれば、高級機顔負けのシステムになります。KX3 UtilityもWindows/Mac/Linux版があり、ITリテラシーの高い開発者が携わっていることが垣間見えますね。Elecraftという会社はPRが下手なのか、Ogilvy 辺りでも紹介してあげたくなるな〜〜〜〜。
余談ですが、先日Elecraft xg3という小さなSGを購入しました。SGと言っても変調が乗るわけでもなく、単純にKX3の受信調整を行う為の小信号発生器です。一応、1.8MHz〜144MHzの各バンドで基準信号を発生できるので、一般的な無線機のSメーター調整には丁度いいです。オフバンドでも発信するのでIF段のフィルタ調整にも使えます。出力レベルが四段階固定なのが辛いところですが、-107dBm、-73dBm、-33dBm、0dBmが使え、一通りのことはデキそう・・・。因みにSメーターのS1は107dBm、S9は-73dBmで調整可能。(JAIA規格だと微妙にズレているかな?w)
一応スイープも設定できるので、アマチュアが校正するレベルならこれ1台で事足りそうです。006P電池で駆動。