KX3のロードテストで感じたこと

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 RRS-101 リモート・リグ・コントローラーの開発用にElecraft K3、を購入して2ヶ月が経過しました。K3の方は、コンパクトながら国産ハイエンド機に匹敵する送受信性能を持つことが確認できました。CATコマンドがKX3とほぼ同じなので、ロードテストは更にコンパクトなKX3で実施中です。 こちらは実際に免許もおろしたのでフィールドでも使用中です。シャック内ではRRS-101に常時接続して検証用にも使用しており、10日間以上連続受信なども行っています。

 受信ではフィルターを50Hzまで絞ってもリンギングが発生しません。近接周波数からの被りに対してもFTDX5000/3000並(或いはソレ以上)に優秀です。流石にダイレクトコンバージョンなのでS/N比も抜群に良いように思います。しかし、問題はファイナルの放熱対策と周波数安定度。前者は外部電源接続時に10w運用した際、温度上昇が著しく強制パワーダウンしてしまうこと。どうやらの大型化で対処できそうです。

 こんなモノを見つけました。「ヒートシンクくらい自分で作れっ!」と言われそうですが如何でしょう。
$100は少々高い気がします。原材料費は数ドル程度のはず。Elecraftが安価なヒートシンクを出してくれることを願ってやみません。アクリル製のスタンドを出しているようですね。材質をアルミ等に変えれば放熱効果がありそう。専用電源に放熱機能を備えたスタンドとすれば、ファンの組み込みも出来そうです。

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コールサインを刻印してくれるらしい 写真はeBayより転載

 後者は周波数安定度の悪さです。恐らく内部温度上昇に起因することだと思います。
ネットで調べたところ、なる外部があるようですが、Elecraft社のページには載っていないので、今度EDCの木下さんに聞いてみようと思います。現時点での対策としては、

  • 電源投入後温度上昇を待ってから運用を開始する。
  • 固定運用ではパワーを絞り、10w以上はリニアアンプを使用する。

 そんな対処方しか思い浮かびません。やはり放熱板は必須のようです。

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