50MHz マグネチック・ループアンテナ
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消費税アップ前日の月曜日、仕事の打合せで秋葉原へ出向きました。1時間ほど余裕があったのでアマチュア無線関連のお店を回ったところ、R本店にて「マグネチック・ループ・アンテナ」が目に止まりました。評判もよいし、何よりも12k円台というお手頃感と、直径62cm、重量約1kgというサイズに惹かれ即買い。 現在、当局では(50MHzは)ATAS-120A(スクリュードライバー)とロングワイヤーが使用できます。
何れも形状・大きさから人目を気にせざるを得ず、6mに於ける性能もイマイチ。最近、マンション管理会社から当局のアンテナについてクレームが入ったばかりで、何れも常設は不可能。「スムースに展開・撤収ができる高効率のアンテナ」を模索していたところでした。
効率93%以上 !?

テラスには2本の可動式ブームを設置しており、内1本に430MHz10エレ八木を取り付けていましたが、それを外してマグネチック・ループ・アンテナ(mk-3)を取り付けることにしました。何よりバランス型のアンテナなのでアースを気にする必要がありません。写真のように軽量コンパクトでブーム先端に取り付けても大丈夫です。伸縮ポールに取り付けて、水平方向に移動させる方式でテラスに設置してもよさそうです。
ご覧のとおりエレメント径が太いので、輻射効率もよさそうですね。マグネチック・ループ・アンテナ自体が高効率ですので、それにも増した性能が向上が期待できます。一応、説明書には効率93%と記載されています。勿論、フルサイズ・アンテナとの対比ということでしょう。
トロンボーン型の調整部

マグネティック・ループ・アンテナはチューニング用に高耐圧バリコンが必要で、ココが重量増のネックになり制作が難しいとされてきましたが、MK-3はスライド・トロンボーンのチューニング部にヒントを得た同調機構を持ち、スライダー部分を出し入れすることでディップポイントに合わせます。
アンテナ自体のQが高くSWRの谷間が狭いため周波数変更時には再調整を余儀なくされる点を除けば、小型・高効率・ローノイズで、アパマンには都合の良いアンテナです。しかも耐入力200wという優れもの。また、水平・垂直どちでも使用可能で、6mの様に何れの偏波面も考えられる環境では非常に使いやすいアンテナです。
今回は設置のみで、QSO実績は未だありません。ATAS-120Aとの比較では、50.490MHzの東京ビーコンを受信した信号強度は「ほぼ一緒」でした。しかし、ノイズレベルは明らかにMK-3の方が低く、SN比が向上する分、体感上の受信強度はMK-3に軍配があがりました。
50.600MHz付近に合わせラグチュー用に使ってみることにします。
つづく