RJX-601 初期ロッドをメンテナンス
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最近、何故かヤフオクでRJX-601の流通が活発になっています。「スプリアス問題で現役離脱を余儀なくされた」「QRT、SKなどで余剰機の流通が増えた」などなど、理由はいろいろありそうですが、RJX-601マニアにとってはオークションから目が離せない日々が続いています。 前回、RJX-601のバリエーションについて触れましたが、先日「初期型・・NATIONALロゴ」の個体が出品されていたので取り敢えず落札。

外装状態は傷、サビなどはあるものの、パーツ交換、塗り直しでリストアできるレベル。中身は電球切れ、離調のみで基本動作は問題なさそうです。麦球は部品取りジャンクからドネーション、送信はOSC〜終段まで全て、受信もRFから第2IFまで全て再調整しました。パワー自体は終端型出力計で3w出ていたのですが、スペアナで確認したところスプリアス、高調波と盛大に出ていて、単純に出力メーターの指示を上げただけの設定になっていました。テクニカル・マニュアルに従って各部を微調整、不要輻射を最小限に抑え、発振気味だったドライバ段のコレクタ電流を適正化して満足の行く値に持って行きました。
その結果、出力は2.5W程度に下がりましたが。基本波のエネルギーは若干向上しています。まだFMナロー化は実施していません。オリジナルのママでフル・リストアして「ミュージアム入り」させましょうかね。


後日、この初期型の外装を完全レストア。再塗装でピカピカに仕上げました。
- Aperture: ƒ/2
- Camera: SOL23
- Focal length: 4.9mm
- ISO: 1600
- Shutter speed: 1/32s