RJX-601のユニークな構造

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 回路図見ていて気付いたのですが、のAFアンプは変調増幅と受信出力増幅を兼ねているんですね。それと、もう一つはスピーカーのコールド側がアースではなく+13.5vの電位になっていること。ブロック図上ではSPのコールド側はアースされているように記載されていますが、回路図では直接電源に接続されています。 即ち、外部SP端子のコールド側もGNDではなく+の電位ということです。電圧を測ってみると、SP端子部で12.5Vの電圧を確認。変調トランスを介して前段と終段のコレクタに電源が供給される仕組みです。

12.5Vがそのままスピーカーに繋がっている

 今から40年前の設計ですが、部品点数を減らすために考えぬかれた構造です。流石、「家電の雄が作るとコウなる」というお手本ですね。しかも所々に、懐かしいトランジスタ・ラジオの中で見掛けたような部品が数多く使われていました。AFドライバ段の入力トランスやDEPP増幅の組み方を眺めていると、昔作ったオーディオ・アンプの増幅部とそっくり。受信時にはPre AMP + Driver AMP + Power AMPの3段4素子が動作、送信時には Driver AMP以降が動作する仕組。今どきオペアンプを使えばコンパクトに収まります。今後はディスクリートでは組まないのか。(笑)何れにしても、無線機メーカーの設計思想ではありません。

 しかし、外部スピーカー端子のコールド側が+電位というのには参りました。
うっかり電源を共有している機材を接続したらエライことになりますな〜〜〜。

 今日は、EDCさんからKX3が届きました。次回は最新のSDRベース・ウルトラ・ポータブルマシンをリポートします。

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