1:1のバランを作ってみた
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短波のモニター用にワイヤーダイポールをテラスに張ることを考え、どうせなら送信も出来る実験用空中線にしようと云うことで、1:1のバランを作ってみました。バランなんて中学生の頃に作って以来です。材料は例によって有り合わせ・・w

今回作ったバランは、14MHz~21MHzでの送信を考慮してトリファイラ6回巻きとしました。バランは、線材の撚かたやコネクターへの結線方法でSWRが左右されます。ツイスト(撚り線)ケーブルは、等長のポリウレタン線3本の片側を万力等で固定し、片側に電動ドリルを取り付けて一気に巻きあげるのが一番ラクです。できるだけ密に巻き上げることがポイント。完成したら、アンテナ・アナライザーで確認しながらコイルのピッチやバラン本体の取り付け位置を調整。(エレメントの代わりに50Ωのダミーロードをバランス端子に接続)
コイル部分から引き出すリード 部分は最短として、M型コネクターに直付することにしました。本来ならFCZ巻がSWRが最も落ちるのですが、トリファイラを複数本並列接続しなければならず、気力がもちません。
ローバンドでは概ねSWR 1.5前後に収まったので由とします。14MHzで約1.7、21MHzで約2.0を示していますが、エレメントの長さを微調整すればこれくらいは誤差範囲。50MHz辺りで使用する場合は、巻き数を4T程度にすればOKかと思います。タッパーなので防水性能はバッチリ。念のため、蓋との接合部分はビニールテープを巻いておきます。これなら、移動運用でも気軽に使えそうです。線材を1.2mmにしたので300w〜500wくらいはイケるでしょう。手軽なので1:4、1:9のバランも作っておこうと思います。
実製作時間約1時間、費用は1000円くらい。
使用した部材は、以下の通り。
- ポリウレタン銅線 1.2mm径 約2m
- トロイダルコア FT-114 #43
- M型コネクター メス台座
- 陸式端子 2個
- リード線 数センチ
- ビニールタッパー (100円均一店で3個100円)
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