アルインコ EL-250(150wリニアアンプ)の修理
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先日ヤフオクで落札したジャンク・リニアを修理しました。アルインコ el-250という型式ですが、ネットで調べても出てきません。150wのリニアアンプということは知っていましたが、FETなのかトランジスタなのかも不明。(後からモトローラのMRF454×2であることを確認) 最悪、部品取りになればOKと割りきって入札。 ケースはかなりくたびれている感を漂わせています。着荷後、蓋を外して基板を注視したところ、ファイナル周りの半田がかなり雑に処理されていました。ダミーロードを接続し14MHz/10w CWで押して、オシロで波形を見たところ正弦波がもわ~っと崩れています。「発振」しちゃっているではありませんか!!

パワーを抑えたところ波形がキレイになりました。ベース電圧とコレクタ電圧を測定、プッシュプルのMRF454が生きていることを確認し、コレクタからアースに繋がるセラミック・コンデンサが腫れ上がっていたので手持ちの0.01μFに交換。(当然パラ側も)念のためハンダが浮いてそうな箇所を付け直し再度送信テストしたところ、input 14MHz/15w で output 170wを確認しました。波形もキレイです。3.5から28までチェックしたところ、概ね15w入力まではリニアに増幅していて、各バンドで150w〜180wの出力を確認。7MHz、14MHzでは20wで押して200w弱出ています。貴重はパワートランジスタなので、このままMRF454を使うことにしました。逝ったら2SC3240へ交換します。(笑) 先日改造したhl-150bが使えているので、サブとしてストックしておきます。

200w級のリニアばかり溜め込んでますが、深い意味はありません。東京ハイパワーが倒産というニュースが年末に入ってきました。優秀な技術陣がいるメーカーだっただけに残念でなりません。そうなると、現在サードパーティーでリニアアンプを提供しているのは日本サムウェイくらいでしょうか。他はキットレベルですよね。200wクラスって中途半端なので製品化しにくいのは分かるのですが、アパマンや2アマ・ホルダーには需要があると思うんですけど。

500w以上のリニアは買う人が限られているだけに、そこを主戦場にしちゃうと経営は厳しくなりそうです。小生のように中途半端に無線を楽しんでいる輩は、100w機を購入している人が殆どで、高級機にしか設定がない200w機には手が出ません。今購入するなら200w機を選ぶと思うのですが、使い慣れたリグや旧式リグの有効活用を考えると200w級のアンプが欲しくなります。そんな訳で、ジャンクで直せそうな旧式リニア収集は暫く続きそうです。(笑)